額の形に類似性

来客中・・ふと目に入った白鷹の小山沢の獅子頭の額の形が、鮎貝のお獅子の額と似ている事に

気がつきました






先日西大塚の赤獅子と酷似している事をお知らせしたのですが、小山沢の獅子頭の作者も同じ

では無いか???という事です



こちら小山沢のお獅子のこんもとした額






長谷部吉之助の作説と平吹市之丞の作説を研究中ですが活躍していた年代から見て平吹市之丞の作説

が有力になってきました。

獅子頭に記名が見つかれば決定的なのですが・・


ドーム型の額の形は微妙に長井の獅子頭の脳天部の形に類似していて大きな眉毛を浮き出す為に

彫り込んでいる様子や額の三本シワにも共通点が見られます


実際に獅子頭を模刻しないと、ただ眺めているだけでは形が見えてこない事があります


さて鮎貝のお獅子の特徴的な点が、幾つかあります

長井の獅子頭の内部は表の仕上げと同じ様に彫り痕を残さず奇麗に仕上げるのが一般的

しかし鮎貝のお獅子の内部は幅の狭いノミの彫り痕と補強の布が貼られ、黒に塗られている

のです




軸棒も長井の獅子の軸棒の様に両端まで貫通させている点が白鷹の獅子では初めて確認しました

左手で顎の棒を支える部分と合わせて布で包む珍しい方法です




白鷹の獅子舞の原型と云われる鮎貝の獅子頭はまだまだ謎を秘めている様です








制作は熱さにめげず進んでおります
2014.07.29:shishi3:[獅子宿works]

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