面長の黒獅子をご紹介致しましょう
正面からの写真をご覧下さい
写真を縦に変形させている訳ではありません・・では後ろから
何故にこのように面長なのか・・面長という表現には語弊がありますね では縦長?
この獅子頭は文久元年長井の梅津弥兵衛の作
梅津作の獅子頭は沢山ありますが、このような個性溢れるお顔はこちらの黒獅子だけ
眉毛も変わっています
普通は金箔で型どりますが、輪郭を薄彫りしているのです
眼の縁も彫り込み輪郭をより強調しているかのようです・・長谷部吉之助にも通じた入れ籠み様
面長の為か眼の視線は真正面になり、眼を見開いて邪気を祓うような表情になっています
飯豊出身で福島で獅子頭の制作された故 太田康雄氏がこの表情の獅子を残しているので
この面長獅子の影響を受けたのではないかと推測します
梅津氏の獅子頭は緻密な彫り 獅子の内部も手を抜く事無く奇麗に仕上げられ
優れた獅子彫り師の仕事を残しています
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