とある常連の獅子頭修理を始めました
何度修理しても繰り返しヒビが入ります
破損は鼻と顎の底です・・激しい歯打ちの衝撃はこの獅子の限界を超えているかのようです
塗面を削り栃の木地を見てみると
栃材に良く有る沈着跡が黒い線状がヒビに沿って見えます
さらに死に節まで現れ精が抜けた部分もあり、あまり良い木地ではなかった様ですね
ちょっと調べてみると鉄と栃のタンニンが反応した汚染の可能性が有ります
また、栃に入り込んだカミキリムシが持ち込んだ菌やバクテリアが関係しているかも知れません
冬期に伐採し梅雨にさらしたりすると蒸れて腐りが進み切り口からキノコが生える事が
良く有るので、製材し管理する事が大事
これから良い獅子の木地を確保するのは益々難しくなる可能性が有ります
この記事へのコメントはこちら