獅子幕の縫製を行います
神社名を染め抜いた目の粗い麻布風ポリ(ポリエステル)生地を
前幕と裾の部分に使用します
長井の獅子舞の幕は長さ9~10mと巨大な幕と比べれば格段小さいのですが
長さ240㎝、幅130cmの二人用の小型幕でも伸ばせば5mにもなり意外と大変なのです
縫い合わせは最低2往復です
緑地に白抜きの獅子毛模の寿獅子舞い系の獅子幕
最近増えてきた、伝統的な染めではなくインクジェットプリントです
白鷹西田尻の熊野神社の古い幕の例では30cm幅長さ10mの獅子毛模様を染めた生地を12枚
縫製した大きな大正時代の見事な獅子幕がありました
最近ご紹介しましたので、そちらをご覧下さい
布と布を縫うには丈夫に縫い付けなくてはならないので一度合わせて縫い重なった部分を
折って三枚分縫い重ねる工程があります
大正時代にはミシンも無くて当然手縫い・・気が遠くなる様な手間暇
その当時、和裁は女性の仕事だったでしょうから集落の女性が寺などに集まり和気あいあい
と縫製した情景が目に浮かびます
西高玉の獅子幕も巨大で裾に細い紐が縫い付けられていました
端の布を包んで縫い付けているのですが、糸で丁寧にぐるぐる巻き付けているのです
これ又、気の遠くなるような素晴らしい手間暇
我々も、初心に戻り先人の忍耐、手間隙を惜しまない精神を学ばなくてはなりませんね
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