獅子頭の目にガラスを嵌める玉眼の為の下地調整をしました
原型の獅子頭には目の曲面に合わせたドーム型のガラスでなく平面の丸いガラスが
埋め込まれ漆で縁を固定され、内側に金箔の輪が押されて、中を黒く塗られています
白鷹町の萩野のお獅子を制作した時は眼鏡屋さんから譲ってもらった、古い円形の平面に近い
レンズを使用しましたが、現在メガネはガラスからプラスチックに移行してしまい在庫は無い
という話でした
ブラスチックではガラスに比べ硬度が無く傷が付きやすく実用には向かないとか
ならばとガラス屋さんにて3mm厚のガラスを4.5cmの円形に加工してもらっています
それと獅子頭を持つ為の「握り棒」を取り付けました
原型の軸は複雑
そもそもの握り棒はあまりに細いため厚みを足す為の二つの板と、顎を開閉する為の丸い軸棒
を合わせて一つの握り棒に改造しているには驚きました・・・稀に見る構造
相方の雌獅子とは違う点も興味深い所です
今回は三つの部品を一つにまとめて作り、軸棒が収まる様に別に溝を彫り仕上げました
白鷹の獅子頭を見ると顎の開閉の為の軸棒は左右それぞれボルト状の10cm程の部材で留めら
れているのですが、長井の黒獅子の様に一本の棒で留められてる点も珍しい所です
脳天にある円形の板も首を傾げたくなる構造
今まで制作してきた物はアールのついた円形の板の中心に10cm程の軸棒を取り付け、脳天の
穴に差し込んで獅子のタテガミを軸に束ねて固定している方法が主流
こちらの同じ物には長い軸棒が無くタテガミを軸棒代わりに取り付けて、その後ろにタテガミ
を三カ所穴を開けタテガミを植えています
制作を進めるにつれ疑問が増えて参ります
近くの玉林寺の屋根工事を本日初めて目撃しました
凄い屋根の構造が露になっています
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