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ちょっと瑞龍院へ

  • ちょっと瑞龍院へ
本日快晴 久々に白鷹町西高玉の瑞龍院へ・・またボッコレ軽トラで神社仏閣のプチ旅

まさに素晴らしい寺社彫刻の傑作を見学出来る美術館だ

まず本殿の前に稲荷神社




杉の鬱蒼とした木立の木漏れ陽が、ちょうど獅子にスポットのように照らしている

急いで駐車しスマホで撮影しますが、望遠はボヤけてしまうのが残念




眉が直毛で彫りの深い眼を覆っている獅子がこちらを睨み返して唸りをあげているかのような

迫力

こちらも見事さに唸りかえす

マイブームの高山文五郎が彫り上げた彫刻群だろうか?  



訪れる人も少なく苔が自然の成長を思いのままにして、生き生きとしている

なるべく苔を踏まないように参道を進むと立派な勃使門・・・そちらにも火伏せの意味なのか

波の模様を至る所に彫り込まれている


緩やかな坂道を上ると紅葉真っ盛りのイチョウ

その実が誰にも拾われず、あの独特な匂いを漂わせて転がっている



観音堂の屋根から這い出してくる様な大きな龍の彫刻が向かえてくれた






逆光で良く見えない・・




梁や柱に驚く程深く彫り込まれた彫刻・・・唸りも出ない





完成当時は豪華絢爛・・極彩色を施し光り輝いていただろう

僅かに残る色の痕跡が物語る





この優れた彫刻技術は冬の仕事として獅子頭が依頼されたのだろう・・・

瑞龍院の下流、西高玉の集落にやはり稲荷神社がある

以前そちらの獅子頭を二頭制作させていただいた


一頭は明治期の長谷部吉之助作

もう一頭の作者が不明であった




この作者が瑞龍院の彫刻を制作した彫り師ではないかという自説だ



米沢の笹野観音は長井出身の渋谷嘉蔵・・・彫刻がこれまた見事




資料には高山林蔵の名が有るが高山文五郎との関係は不明である



こちらにも素晴らしい高山文五郎風の金の唐獅子頭が所蔵され、小ぶりだが長井の黒獅子型も

奉納されている




こんど瑞龍院と笹野観音の彫刻の作風を比較してみようか・・・










2014.10.30:shishi3:コメント(3):[獅子宿works]

イカリングじゃーない

  • イカリングじゃーない
昨日下顎の歯を2cm厚に切った物が焼いたイカリングの切れ端のように変形

たった一日でこんなに動くものかと驚きました




繊維の集積でもある木地には目に見えない圧力が鬱積していて、そのバランスが崩れると

このように変形するのでしょうか・・・乾燥度に依るのかも知れませんな




昨日アップした成田の獅子は最新の三作目




本日は一作目の赤みを帯びた木地・・だいぶ乾燥が進んでいるよう

タンニンや樹脂が多いのか、柳特有の匂いがします

昨日と同じ工程 木取りしておいた顎と耳を荒彫り





何時も流しているYBCラジオから各地の天候の情報

今日は西山に初雪らしい・・・蔵王も


自慢ではないが寒がりなので、止むを得ず初下ズボンを装着してきた

アトリエは室町時代の農家のごとく隙間風ビィービュー

これからこの時期は台風襲来時より荒れる


あぁついに冬将軍が来たな・・と口から漏れた






晩酌の肴にする獅子頭を自宅に持ち帰ると・・・珍しく猫3号がその獅子頭に関心を寄せ

クンクンを始めた

このニャ郎・・・獅子頭と同じ様な耳の角度でクンクン




特に額にある褐色に変色した小さな節辺りを執拗にクンクンクン

ここから猫をも惑わす柳フェロモンが発生しているようだ


2014.10.28:shishi3:コメント(0):[獅子宿works]

ボッコレ軽トラの神社旅

  • ボッコレ軽トラの神社旅
高山文五郎作の彫刻有りの情報からネットで検索

数日前からお尻がムズムズ

昨日の快晴を見送って、居たたまれず蕎麦打を済ませてからボッコレ軽トラ神社旅に

出かけてしまいました・・・朝10時発


空模様が怪しくなりましたが気温が高い・・・16度


朝日町の崖崩れ交通止め規制がまだ続いてるので、白鷹町中山を迂回して朝日町へ

リンゴが赤く色づき、たわわで美味しそう


朝日町間沢から10分ほどで大沼森林公園に到着




見えて参りました・・ネット写真で見るより予想以上に凄い




道路側の立派な神社の拝殿から廊下のような幣殿がブツッと切れて沼になり



100m程の対岸に神殿が島の樹木に囲まれて佇んでいます

一対の灯籠と狛犬が眼を引きます




という事は灯籠や狛犬は神社の境内拝殿前にあるはず

100m先の神殿と思われる建造物はまた別の神社ということでしょうか?


まさか・・・ネットのあるサイトでは奥の院という話



境内の巨木の松も見事・・・

龍神伝説もありこの松の傷も龍が引っ掻いた悪戯なのか




このように風光明媚なロケーションアイテムを持つ神社も珍しいのでは?

ボートやカヌーの設備もあるようです

是非、また機会あらば訪れ対岸の奥の院の高山文五郎作の彫刻を拝見しに船出したいですね



帰り道興味深い佇まいの神社発見



この石碑を封印する様なコンクリートの囲いはいったい・・!!!

工房に戻り成田の獅子の顎制作に没頭・・・あっという間に今日も更け行く

2014.10.27:shishi3:コメント(0):[獅子宿works]