獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
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制作中の獅子は中をくり抜いていないので重いなぁ‥

寝返りうつのも大変な状態

半分だけカットすると楽になりました

五キロ程減でしょうか?

ダイエットで五キロ減だったら驚異的で喜びますがね・・



長谷部獅子は彫が深く凹凸が激しいので慎重に彫り進めます


今日は冬至・・明日からは日が長くなると思うと嬉しくなりますなぁ













西大塚の赤獅子です

写真の様な口を開閉するため、キノコみたいな短めの軸棒があります

大抵は軸の末端に穴を開け爪楊枝状の栓で固定したりします


その栓の抜け落ちを嫌い、アルミの針金を穴に通し邪魔にならないように

その軸棒キノコに巻きつけたりと工夫しているようです


写真の赤獅子み紐を使っていますが・・

注目すべきはその結び方

こんな合理的でスマートな結び方は初めて見ました


両軸のそばにホゾが見えますか?

以前ここには持ち手の棒があったのでしょう

するとこの獅子の後頭部の右側、幕穴付近に少し大きめの穴がありました

ここに右手用の持ち手を取り付けるのかと思います


先頃、納品した白鷹町の横越文珠の獅子と同じ様式です

何故白鷹の獅子が川西町西大塚に伝わっているかは不明ですが

横越文珠は長谷部吉之助の生地である白兎とは目と鼻の先・・

遠い昔、何か関わりがあったのかもしれません



薬師堂の法印様の話によると黒獅子導入以前、この赤獅子でお堂から

下の法印宅までの短い距離ですが練り歩いたということです

後に白鷹の本格的な獅子舞の形は伝わらず、隣の今泉稲荷神社の獅子連から

総宮系の獅子頭と舞が伝授されたということです


川西町の寺社では先に赤獅子が伝わり、後に黒獅子が伝授されたようです

ただ赤獅子の舞は伝わらず、黒獅子の舞がほとんどです

全て黒獅子に転嫁した訳でもありません

時田の八幡寺では赤獅子で長井市の成田の獅子を習ったという話を住職から

お聞きしました

長井系の獅子舞の導入は単純に川西の隣が長井だった事が要因かと思われま

すが、ますます謎は深まります

そうです!この獅子の中の色が黒というのも珍しい・・

普通は赤なのですが・・


他に獅子頭は長井市九野本の竹田吉四郎作と南陽市法師柳佐藤耕雲作

と私が制作した獅子があります













お借りした獅子をモデルに制作を開始しました

今回は型紙を作って荒彫り

外は吹雪いております‥


寸法を計ってみると意外に大きい事に驚きました

奥行きが50センチ幅は39センチ高さ30センチ

耳の穴から見える木地を見ると素材は松の様です


長谷部獅子は彫が深いので慎重に進めます

珍しく脳天にあるはずの宝珠が無い事に気づきました

その代り三個の直径2cm程のボタン状のくさびで獅子毛を

埋め込んでいます・・珍しいパターンです






午後から閉店後を見計らって
チェーンソーで丸太を角材に製材しました

やはりロングバーの威力には満足以上ですね‥

月曜日四方山会の笛の稽古でした
正月二日の山形市七日町ほっとなる広場で開催予定の餅つきイベントでご披露する獅子舞いの打ち合わせです

獅子宿のコレクションの獅子頭を用いての獅子舞になるかも知れません
...もっと詳しく

以前ご紹介した宮城県鮎川の三熊野神社の山車幕が完成しました

広げてみると想像以上大きい!

検分中ですが・・

長谷部吉之助作の可能性が濃くなりました

本日、西大塚の獅子頭をお借りいたしました

後日ご報告いたします



大風吹く中・・選挙を済ませ獅子頭の調査に同行しました

こちらの獅子の熱烈なファンであるTくんの依頼で

白鷹町のトアル地区の獅子頭をモデルに制作中なんです

写真を撮らせてもらい資料にして制作しましたが

最後の詰めでの検分です

やはり写真だけでは言葉足りない部分が多々発見しました



...もっと詳しく

写真では大きさはお伝え出来ないですが‥

確かにでっかい獅子なのです


額の角の代わりにおなじみのコブを取り付けました

やっぱりこちらが見慣れて収まり良いですね



乾燥し始めてサクサクとはいかずネバネバしてきました




こちらも両顎破損

耳も紛失

かなり前にコレクションした獅子です

素材は赤松でしょうか?

修理して口が開くようになると表情も嬉しそうです






今日もサメ〜1日でした

こちらのお獅子は飯豊の獅子・・竹田吉四朗作と鑑定しております

比較的に大振りで重たくワイルド獅子

どなたかの修理の痕跡ありました・・

お鼻も改造され竹田風とは違う形に

修正され仕上がっております・・

さらに金箔に銅粉を塗られ錆びて残念です



今回は顎を新しく作り直す事になりました

もともとの顎には新旧幾重に修理跡

何度の修理にも関わらずひびが表れ、総代幹部も諦めたのでしょうか・・


再起出来ない傷ではないと診ておりますが

重たい獅子は顎の軸受けに負担がかかり過ぎて破損しやすい傾向にあるよう

です










大荒れの1日‥仕事場からほとんど缶詰めです


お昼過ぎから小さい20cm程の獅子を制作しました


いやぁぁぁ〜



明日室内まで雪が吹き込んで大変な事になりそうです


仕込んでおいた柳材で顎を制作

頭はしばらく囲炉裏で燻蒸しているので

彫る度に香ばしいスモークの香りが致します



調べてみると・・一か月前に彫った頭

だいぶ乾燥しております

見るだけでは分からない彫りの深さを

実際に模刻してみて感じました

下顎の唇と歯の彫りが尋常で有りません




朝一番に耳の荒彫りわ行いましたが・・

まさに水を吸ったスポンジ

少し乾燥させてからいじる事にして、宝珠を木工旋盤で加工しました

昨日のご紹介した獅子の分も作ってあげました

独特な唇のウネウネ、さらに歯が反っ歯に作っている為

鋭角な彫り込みでノミでは届かず、柳の葉のようなナマゾリを使用

この獅子の作者長谷部吉之助(推測ですが・・)もこんなふうに

制作したのだろうかと想いを馳せるのでした


この獅子の様式はどうやら・・備前焼きの獅子のデザイン

手元に陶器の獅子があったら久谷焼きか備前焼き

S字眉毛が目印です



仕上げております

この獅子難が有り過ぎて振り獅子には無理

制作しているうちに、樹皮を巻き込んだ部分がアチコチに表れ

はじめました

木口部分の乾燥が進み割れも出てきました

しかし・・・ここまで進めると情がわいて放置できません


この獅子を活かす、ある計画があります・・・

後日お伝えしましょう