獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
ログイン

明日から始まる獅子宿の茅葺き工事の為茅切りをしていると…

バイクでブゥ〜ンと茅葺き職人がやって来て様子見…

茅の押し切りの位置を見て
「押し切り逆だぁ〜」と

伊佐沢小の獅子舞披露が近づきました。

今週土曜

六月からの稽古で初めての獅子舞と笛と太鼓・・
地域の伝統文化を体験しました。

それにしても
上達致しました・・・感動です。

担任の先生もいろんな演出で工夫。

素晴らしい仕上がりです。



大きな箱に
窮屈そ〜に収まっている
オシシが診察にやって来ました。

こちらは日曜にお祭りのあった獅伝の頭の地区の
とある文殊様の獅子頭です。

幕や獅子頭のひびの修理の診察です。
医療費も保険が利かないので
獅子連としても心配

診察して見ると・・
人であったらば

頭蓋骨に重度のヒビ
下顎断裂骨折
耳の擦り傷
あちこちに打撲・・
とどめに頭髪が擦れて植毛時期
更に獅子幕の前幕の消耗が見られます。


長年のお勤めで満身創痍といったところです。

さて・・診断書を作成し提出しなくてはなりません。
松茸に続き
でっかい赤い唐辛子を戴きました。

こちらも秋の味覚
テレビで見た秘伝の辛し抜きの試作をやります。
唐辛子はアルコールで漬けて辛さを抜くと独特な旨味が出て、辛さが抜けそのまま食べられるという事です。

皆さんもお試しあれ〜♪

松茸豊作と聞き、高畠の竹工芸の工房へ行ったついでに

松茸の販売店を覗いてみました。

しかし手が出ず獅子宿戻ると…

松茸が傘を開いて待っていました。

豊作の恩恵・・松茸の頂き物です♪
棚からぼた餅
待てば海路の日より有り…ですね〜
慌てる乞食は貰いが少ない…というのもありましたね。

さっそく何年かぶりに松茸ご飯で戴きます。

その後
庭で栗のイガを焼却していると…
娘がアルミホイルをくるんだサツマイモを持って来ました。

焼け栗も爆発
破片をオソルオソルかじってみると香ばしく甘い香りです。

ホクホクのサツマイモにマーガリンを付け戴きました。

熊には悪いが、更けゆく秋の味覚三昧でした。


秋晴れの日曜日

お昼から白鷹町萩野公民館で滝野、中山、萩野の三獅子舞が共演…

素晴らしい獅子舞の企画に興奮いたしました。


先日萩野の獅子頭を修理し、この日に備えました。

来る途中実は
荒砥の金ちゃんラーメンで腹ごしらえをして来ましたが…

現地公民館に到着するとお昼の獅子舞開始の意味が分かりました。

地元の手打ち蕎麦を販売していたのですね〜。

あらぁ〜読みが甘かったです…

いや〜蕎麦食べたかった。


公民館のポスターが目に入りました。

あれっ?ワタクシの描いた獅子だ!?

しかも団扇に描いた長井の獅子

後から分かりましたが、こちらの公民館長がムカシ習った元校長先生

以前、その団扇を贈呈した事を思い出しました。

ご相談いただければ萩野の獅子のイラストご提供したのに・・とか

思いながら獅子舞が開始いたしました。


漆黒に赤が入り引き締まりました。

これから金箔を施し毛を植えます。

朝一番で引渡し・・ここで注意です。

迂闊に触るとこの後四日後あたりに腕がむず痒くなるという

漆負けの刑が待っています。

獅子の軸が一番怪しい・・油断禁物


今目の前に在りますが・・漆独特の匂いがプンプンいたします。

夜になると、また良い艶が引き立ってきますね。


色んな角度から眺め・・獅子彫りの特権を味わっています。

いやぁぁ酒が進みますねぇ〜。




...もっと詳しく
今や住宅建設などでは常識の二重サッシ‥

しかし獅子宿は和紙一枚の障子‥

エコとローテクの極みを守り続けております。

カメムシ達が冬支度

民家に侵入して快適な冬を過ごそうと侵入してきます。

例のカメムシとちょっと動きがスローな大型のカメムシがやってきます。

影絵のように障子紙に映ったカメムシの影

隙あらばとヌクヌクの寝床を狙っています。

昆虫の中でも、したたか系に属していますね・・。

茅屋根にも茅の断面の空洞を住宅にしようと蜂が巣を作ります。

玄関上に飾っている未完成獅子頭の木地には毎年獅子彫り蜂が

巣作りの穴を開けリフォームしています。


茅屋根の下にも女郎蜘蛛

カメ蜂スズメ蜂

虫を狙うアマガエル

昨日は茅切りをしていて茅の束から
蛇がポロリと落ちてきました。

こんな魑魅魍魎たちも獅子宿の茅屋根に関わって

食物連鎖があって一つの世界を形作っているのだと寒心いたします。

決してかわいい奴等ではないけど

まぁ・・・

ドアをぶち破って侵入する暴走熊よりはましかな‥。

茅切りをしながら屋根をフト見ると…

破風の上部の茅がえぐれています。

雨風や雪による風化が激しい部分なのでしょうか?

反対側もえぐれてきました。

私の額の生え際の退行みたいで妙に切ないです…

茅切りは単調な仕事ですが、体力が消耗し

一時間継続するのがやっとです…

とか言ってサボっております。


飛び出た棟木も途中で腐って落っこちそう・・

唯一蔵掛けの重みで乗っかっているようでもあります。

いつもはスタッフの駐車場にしていましたが

危ないので移動してもらっています。

茅屋根は究極のエコ住宅ですが

メンテナンスにお金のかかる高級住宅でもあるのです。
来週本番の獅子舞猛稽古中の伊佐沢小学校の五年生であります。

先週の稽古から二回ほど、みんなだけで特訓しただけあって

見事に口上も暗記…

おぉぉ〜師匠ビックリ!

かなりまとまって来たようですが…今一つ。

まだ「本気こ」を発揮出来ず動きが硬い

気合いを注入しなくてはなりません!


さ〜てな…

猪木さんのダーッでもやってみるかいな…




左側が昨年葺いた部分
右側がこれから今年葺く予定の部分…

約八年経つと補修した部分も茅がソジル(消耗する)のです。

冬の積雪と凍結が最大の原因で、屋根の雪崩と共に茅がごっそり

抜け落ちてしまう事があり、3月は不測の事態にビクビクしなくてはなりません。

10月に入ったとたんカメムシが家に寄ってきました。

越冬の為に家の中に無断で侵入…

奴等、よく隙間を見つけて入ってくるもんです。

退治してやるぅぅ〜



秋晴れ・・しかも夏日

これも異常気象でしょうか?

ピカピカの押し切りで茅切りを始めました…

腰が重いんで始めるまで時間がかかるんです。


やはり作業開始直ぐに腰に違和感がありました…

無理はしないのが信条


ありゃりゃりゃ

10月も半ば、そろそろ

茅刈も始めないといけません!


昨年はもう茅刈りを始めていたのに

今年は茅が枯れていないので早いのです。

雪が降れば茅が倒れて枯れなくなってしまいます。

来週白鷹で獅子舞の共演があるとか・・

以前制作させて戴いた

白鷹町萩野のオシシが里帰りです…。



長谷部岳翁氏作の子獅子も一緒に入院

親子並べて見ると

何故か、ほのぼのいたします。


牙を付けると怖さが増したような気がします。

竹を削って取り付けました。

牙が付くのは
二つの雄獅子で雌獅子には有りません。

現代人が作れば逆転

雌獅子に牙が付いて雄獅子には無いかも知れませんね…。


今日は朝から長井小の五年生25名が獅子宿に訪れました。

獅子舞クラブのメンバーが多く興味津々で質問攻め…獅子舞の話しは尽きません。

話しだけではと実際に外に飛び出し獅子舞体験

慣れたものです…
警護かかりも二回もこなして満足げに帰っていきました。

獅子舞の魅力は言葉では表せない長井の老若男女を魅了する文化なんですね〜。