獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
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背中と肩がギシギシ
毎日毎日雪下ろしと雪片付け

今日は傾きかけた産小屋の雪下ろしです。

私の肩以上までの積雪量だから150センチぐらいかな?…
建物が梁が割れて傾いてしまいました。

五時間かかってしまった。

朝は気温が低くパウダースノー
3時頃にはベタベタの湿り雪

氷柱も白く濁っています。
なんか春の気配を感じました。

日が長くなったのでハウスと作業小屋も除雪
明日の自宅の小屋の雪下ろしのために梯子を運び
終了・・・

なんともビールが美味い・・。
最近…不況の影響もあり
節約の一環として囲炉裏で
獅子彫りの柳の端材を燃やしております。

これがまた・・燃えること燃えること

しかし囲炉裏の火種としては困る
直ぐに燃え尽きて補充
仕事場で漁るはめに・・

燃料だったら楢(ナラ)の薪が良いね。
火持ちが良いし
パチパチ跳ねて畳を焦がすことも無く
煙も程ほどに出てくれて茅を燻してくれます。

木の繊維の密度か構造の違いかな?
柳は乾燥すると軽くて丈夫
割れにくい獅子作りには良材です。


楢は重い
しかも薪き割りではスパッと割れて都合が良い

勿論獅子彫りには向きませんね。

一丁両端ですな・・



親戚の山には沢山生えているのですが

そうだ!
今が伐採時だ

チェーンソーで伐るのはいいのですが
運ぶのがねぇー

でも山に行くまでが大変
カンジキ履いて雪原を歩かないとね

伐った楢をソリで引いて来る?


いや〜筋トレには良いかも知れませんがね。



積雪は無かったかわり寒い1日でしたね…

今日は雪下ろし一段落

仕事場にこもって獅子彫り

しか〜し寒いなぁ〜

豆ストーブつけても換気扇回すのんで少し開けた戸から冷蔵庫みたいに冷気が吹き込んできます。

さてと…
伊佐沢神社の獅子の修理ヶ所の多いこと

先日ご紹介した舌の剥離の他に様々な割れが何度も修理されていました。
コの字の形の釘で割れをまたいで埋め込まれていました。

おおぉ〜いい眺めだぁ〜


ウチの茅葺き屋根の頂上からは伊佐沢地区が良く見渡せます。


写真は突き出した棟木・・

この家のシンボルの様にそそり立っています。

最近この付近が朽ちて落下が心配

かなり腐って取替え時


あー  
見えますか?
小さく見える人の姿
愛子さんちも雪下ろししていますね


今日は北側を完了しました。




しかしカンジキ効きますね〜
爪が茅屋根に刺さるのが心配でしたが・・。

作業無事終了いたしました。

屋根の雪下ろし中
フト目を道に巡らすと…妙な犬?が歩いています。

両者目が合いました。

よく見ると狸
皮膚病か毛が抜け落ちて微妙なプロポーション

昼間に狸を見る事は稀ですが…

病気の為か警戒する余裕は無いのかも知れません。

なんて気の毒・・

毛の抜けた尻尾を振ってスタスタ道を去っていきました。

宮崎で鳥インフルエンザがまた発生しましたが

狸の世界でも皮膚病流行しているのでしょうか?

こんなに寒いのに

人間もインフルエンザ流行中だし…雪多いし

人間も動物も住みにくい世の中です。


除雪疲れで帰ってみると届いていました。

嘉永四年正月・・江戸中村座で上演された
常磐津の所作事から三代目歌川豊国が
描いた作品だそうです。
綺麗ですね〜
三枚の錦絵の一枚です。

複製画のグリーティングカードみたいですね。
おまけにもう一枚付いてきました。

赤い獅子頭で幕に獅子毛模様
いなせなお兄さんが獅子を操っています。後の二枚には
二人立ちの後ろ足のお兄さんと・・女形と役者が描かれています。


今日は同級生のご両親のお宅に除雪のボランティアに・・・
平野地区も伊佐沢以上に雪深く難儀されておられました。
やはり機械力・・あっという間にスッキリです。

その後傾斜の緩い屋根を雪下ろし・・
長女を手伝わせ半分完了
やはり二人で雪下ろしだと気が楽ですね〜

あー疲れた疲れた。

雪下ろしをしていると
突然ミシッとただならぬ効果音…!
一瞬屋根の梁が折れたかと辺りを見渡します。
それとも雪崩かっ?
雪の重みが緩んでのキシミでした。

懸案の屋根の北側は置いといて
今日は南側を雪下ろし。

明日定休日なので駐車場側を下ろしておきたかったのです。

雪下ろしした後
その後片付けをしなくてはなりません。

落下し圧縮され湿った雪は除雪機でないと処理不能。

何を思ったのか今日は笠を被り、藁(わら)のミノを着てカンジキを履き古風なイデタチ。

NHKドラマ「おしん」思い出します。

着物着てくれば良かった・・


屋根の雪は場所によってその表情が違います。

ふわふわの上層部の新雪
中間部は重い湿り雪
下層部はザラメ雪

その雪の特徴と屋根の傾斜角度を利用してのコツがあるのです。

1立方ほどの雪の塊がゆっくり滑り落ちていきます。

それが気持ちいい・・一種の・・快感です。
九センチ角の柱に雪が降り積もり雪が造形した像を見つけました。

除雪機の飛ばした雪かも知れません。

皆さんは何に見えますか?


ヘッダー更新しました。
昨年からご紹介している山路愛子さん著の民話の挿絵。
「鳥呑み爺さん」というお話です。

春のうららかな日
農作業中の爺さんが思わずうたた寝
すると鳥が口に飛び込んだ・・
するとアラ不思議
おならが鳥の鳴き声になってしまいました。
その噂を聞きつけた殿様が、爺さんをお城に呼び出した・・・

さて鳥呑み爺さんはどんなハプニングを起こしてくれるのでしょう?
お楽しみに・・・

といっても残念ながら販売はしない自己出版というお話なんですよ〜。

出版を楽しみにしているのですがまだかなぁ
耐震工事の為
獅子舞の稽古場でお借りしている視聴覚室が教室になって
難儀しておりましたが・・やっと復帰しました。

目に入れても痛くないようなメンゴたちが待っていました。

女の子の笛吹が腕を上げて二年生で既にマスターしている子が複数います。

しかし・・今までない上達ぶりだなぁ〜

児童センターに笛を数本お貸ししていますが、

もっと増やしてみっかな?



この冬第一級の寒波到来と聞いて危機感

快晴に背中を押され雪下ろしを開始しました。


今回は昨年田沢寺デビューしたカンジキを履いてみました。

茅葺きの屋根の傾斜は上ってみないと実感できません。

かなり急・・

雪を下ろす前に幅45センチの雪を踏み固めた足場作りから始めます。

長靴だけだと踏み固める作業が大変

結構足の筋肉疲労なのです。

カンジキの二本爪は滑り止めにかなり有効

安定性があるので疲れも軽減されるようです。



朝一番に屋根に上り西側を下ろし

北屋根の角の雪尻(せっぴ)を処理しました。


茅葺き屋根の雪下ろしは下から上に登る・・

サクサクと大きな雪の塊を切り取って下に滑らすのが経験上得策

以前は杉の大きなアイスクリームのへら状の板を3メートルほどの
棒を駆使していましたが・・

毎年不思議と無くなる

だったら
毎年作るのが伝統行事のようでいいかもしれませんね



上に登って北側を見ると今年葺き替えた部分が撫でこけて
雪の量がありません。


儲け儲け・・・。
獅子宿の地元神社
伊佐沢神社の獅子の修理です。

昨年春の稽古で獅子の舌が飛びました。

この獅子頭は明治27年8月15日梅津弥兵衛作
…67歳作とあります。

長井市大町の梅津写真館のご先祖で腕の良い指物職人で近郷の獅子を
数多く残しています。

明治18年に総宮の獅子頭を制作しており・・すると59歳の時ですね。
伊佐沢の獅子は獅子彫師としては体力的に厳しい頃だったでしょうか?

さて剥がれた舌の断面を見ると栃の木の繊維が揉めた良材
表面の漆の塗面からも杢の縞がかすかに見えます。

獅子頭は年月を経ると黒から茶褐色と変化し古い獅子と分かります。
この獅子も良い古び色

舌の破損の他に致命的な鼻の割れが目に流れ
鼻の穴を一周しています。
良くある破損のパターンで、早く修理しないと獅子が真っ二つに
なる最悪な状況になります。

修理の進言をしてきたのですが・・
獅子頭を大事に扱うという意識は
低いのです。

獅子頭の内部に獅子頭を新調した際に
世話人や獅子関係者の名前を
記名します。

その中に母方の実家の祖先の記名があり驚きました。

同じように現在の獅子舞関係者の祖先の名前があり
脈々と伝統が引き続いていることが分かります。

母も意外な場所に意外な祖先の名前の記名に思わず
獅子頭を拝んでおりました。



この冬一番の寒さでしたね

今朝
作業場の寒暖計がマイナス五度を示しておりました。

1日冷蔵庫の中で獅子彫り…

まぁ集中できてやんばいですわぁ…

今日はさほどの積雪はありません…

と言ってもフワッと降って10センチかな



以前作りかけの獅子を出して制作

専門的な話しですが…
こいつ悪いことに木材の芯が入っていて良くない木取り

顔のバランスも気に入らず手こずっておりましたが…

成せば成るものです。

段々見慣れてきたのか、いい顔に見えてきました。

面長の古典的な顔つきです。



園児仕様に超軽量化しなくてはならず薄く削っています。

只今2500グラム

小さい子供にしてみれば重いと感じるかも知れません。

臨床試験したい所ですが娘どらは既に成長し過ぎているし
ましてや
孫などはまだまだ早いし…

・・・と思案を巡らす雪に
閉ざされた寒い1日でありました。

着々と屋根の雪が増しています。

憂鬱…

あんなに沢山の雪を下ろさなくてはなりません。
しかも一人で…

昨年は免れましたが
今年は屋根に登る覚悟をしなくては…

茅葺き屋根は日本の伝統的建造物の象徴

この位の積雪ではびくともしないはずですが…
最近齢120歳以上の老体でアチコチガタガタ



浮世絵版画は仮想の女獅子舞のようでしたが
こちらは本物の女獅子舞!

被写体の若い美しい女性には肖像権もあるので
モザイクさせて戴く失礼をお許し下さい。

関西のとある地区の二人獅子舞で、実際のお祭りの獅子舞の映像です。
ただ、このスナップ・・ちょっと作為的な感じがするのは考えすぎでしょうか?


獅子頭はシルバーメタリック感のある獅子で毛は馬の毛のようです。
獅子幕と衣装のタッツケが同じ白地のエンジ色の獅子毛模様。
現代的な若い女性と古来伝統的な獅子舞とのミスマッチが
新鮮です。

以前朝日町大谷の獅子舞で女性の獅子舞デビューをご紹介しましたが
全国を探してみるとまだまだ女性の獅子舞と遭遇するかもしれませんね・・。
今後、調査を継続いたします。