獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
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いわき市から左 甚五郎作と云われる獅子が届いていました

診察の結果・・引退しご隠居する事になり

新調することになりました

しかし来年三月に震災復興の祈願祭に参加する事が決まっていて

工期があまりありません

さっそく午後一番より幕を取り外し採寸・・

幕を取り外すと獅子頭の中が見えました

外側は漆で彩色されていますが、煤に隠れほとんど見えません

中は彩色無しで桐材で制作されていました


すると・・・・ぽつんと穴確認


桐の特徴で年輪の芯が五ミリぐらい空洞になっているのです

もしやと思って細い竹棒を通してみると

おやおや

獅子の右の鼻の穴に出ました

この獅子の作者 左 甚五郎の謎です  

何故か左の鼻の穴が塞がっているという伝説・・

実は両方の鼻の穴はもともと塞がっていて意図的にか偶然にか芯が右の鼻の

穴に有ったのでした

流石〜左 甚五郎 この仕業は意図していたものでしょう

小振りの材料をどう料理するか・・閃いたのでしょうね



さてさて左氏の妙技に感心しながら負けじと

用意しておいた乾燥した柳をチェーンソーで荒彫り

がんがん彫り進めます

エンジンのチェーンソーはうるさいので電動にチェンジ




念の為こちらも、もう一頭制作する事にしました
昨日の制作した獅子が重いので中を

えぐり出しました


えぐり出し‥とは不適切?

切り取りました‥も変でしょうか?

では刳り貫きました・・はどうでしょう?

もう一つ小振りな獅子を作れるかも知れません


上手くいったので気分が良いところで

こちらは一先ず手を出さず、二頭目を始めよう!

と・・少し始めたところでお昼


自宅に戻ると木箱に入った獅子頭が届いていました

ござったな・・


福島いわき市からの患者さんです

もともと三匹獅子だったのでしょう

獅子を頭に被る「獅子踊り」の獅子

いつの間にか一匹だけになったのでしょうか?

今回は毛の植え替えの依頼です

左甚五郎作の獅子と同じ神社に伝わる獅子です

三匹獅子踊りと二人獅子舞の組み合わせになっています

これは神仏混合の伝統の名残かもしれません

実はこの獅子の毛は人毛の様です

三匹獅子毛は鶏の羽根が多いのですが、何時しか人毛に代用したのでしょう

か?

毛の悩みは深刻

この獅子頭の頭頂には毛を植える場所が無く四苦八苦して毛を固定している

のでモジャモジャになっています

今回の改造で所謂アデランス・・カツラを制作します

桐の板で下地を制作し黒馬の毛を植えます

これで印象も違ってくるかと思います



いずれ私も亡き父上の遺伝で禿げ上がった暁には

自作の黒馬のカツラを作って若返らなくては・・ね
昨日とは打って変わって1日雨

作業場に籠もってコツコツ獅子彫り・・これから冬は獅子彫りの季節

大雪に閉ざされると集中出来ます

電話もメールも無く無心で打ち込める・・・ような錯覚でしょうか?

昨日から始めた荒彫り

チェーンソーで切ると柳の水分が切り口から吹き出ます








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今日はもったいないような快晴でした

次は荒彫り!忙しい!忙しい!

四話連続でアップしてしまいました・・

今日はネタが豊富収穫の秋ですからね


先週から学童の獅子舞稽古の合間に獅子の荒彫りを進めていました

とある所の獅子頭を同時に二つ作ったろうという魂胆です

今まで彫ったことの無い獅子を見ると

どうしようもなく疼いてしまうのです

猫が鳥を見つけるとケケケケケケケと変な鳴き声を発するのと

おんなじ気持ちかもしれません

イヤイヤ他愛も無い例えですな・・・





大獅子の雪囲いを済ませました

昨年はビニールハウスの細い鉄パイプで囲いを作って

一本一本茅を取り付けましたが、もっと省力化しようと

知恵を絞りました

格子の柵を取り付けそこに茅を立て掛け、一気に竹で押さえ込む作戦

大正解でした・・・

茅に籠もっていたカメムシがバラバラ頭に降って来て例の悪臭を振りまきま

す・・いやぁ〜堪らん

大獅子もこれから来春までお籠もり

今年の積雪はなじょだべ〜なんて呟きが聞こえてくるようです
神社と鳥居の塗装工事です‥

離れたところからも目立つ目立つ!


神社も化粧直しなって喜んでいるよう

屋根は少し黒を加えてツートンカラーなんですよ

23日に祈願祭を行ってお祝い致します

良いこと有るかな?
パコンパコンパコン!と学童獅子が

爺ちゃん婆ちゃんに勇ましく歯打ちです

皆さん子供たちの姿だけで大喜び・・

獅子舞の他にヨサコイソーランとビリーブの合唱で

大喝采でした!

私もそれなりの年になったらこちらにお世話になり

こんな可愛い獅子舞が来てくれたら嬉しいですね

子供から獅子をとっかえばして振ってるかも知れません

有り得ます・・

明日の獅子舞慰問の特訓です



今回初めての警護役の子ですが、もう役作りが出来ています

たくさん獅子舞を見て勉強しているのがアリアリと分かります・・


過去の資料や映像を見せてあげたいですねぇ〜

明日長井市今泉のおいたま荘で獅子舞をご披露です




残念ながら鳥居建立したのはワタクシではありません‥悪しからず


こちら以前ご紹介しました

題古木稲荷神社

崖っぷちに位置しているんで転げて落下し・・

奇特な方が救ってくれたという神社です

奇特の方は写真の方のご先祖


困った時に救ってくれた実績があり、とある信者の方が資金を提供

本日鳥居二基が新たになりました


神社本体も崖っぷちから移動して一安心

これから化粧直致しが始まります


日差しは強いのですが・・風は冷たく

お山の雪の影響でしょうね


信仰・・信じる者こそ

救われる可能性があるのかと思います
本日・・本年度最後の長小獅子舞クラブです


今朝寒いなと思ったら‥

西山の頂辺りが降雪で白くなっておりました

いよいよ来ました!ね・・冬将軍〜♪



本日、本当は獅子舞クラブの六年生とはこれで見納めですが

来週の朝会でのクラブ発表で獅子舞をご披露致します

今日は女子の警護がお休みで


六年生な〜んかもう卒業しちゃうかと思うと寂しくなりますね

一年生から学童の獅子舞クラブで稽古した仲の子もいて・・めんごい


さて、今年は女子の提案で白獅子の誕生があり短い時間ですが稽古

を行ってきました


来週、女子の白獅子と男子の黒獅子が初・・

一緒に仲良く獅子舞を全校生に発表です


長井小学校は慈愛の心・・長井の伝統の心を大切にしています

こうしてみると男子女子の獅子の前幕に慈と愛が並んで

なんとも慈しみ深い光景です・・


そう遠く無い未来・・郷土の伝統文化を男女隔たり無く体験し享受出来る

時代になる様な気が致します


白獅子も長井小の新しい伝統となってくれることを祈っています


え〜っ?
まだまだ?だめ?
なしてやぁぁぁ〜
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広野の観音堂の拝殿にあった木札を見つけました

神社やお寺の周りを注意深く眺めると薄ぼんやりと板に名前が書かれていた

り致します

奉納や寄付の記名です

広野のお堂にもありました

角力・・は言わずと知れた置賜の獅子舞の相撲とり役ですね

その羽織を米沢の新野氏が寄付したという証です

新野の姓はこの辺では沢山ありこちらの縁のある方でしょう


まだありました

こちらの角力の四股名が岩ヶ崎・・草鞋を寄付した木札です

岩ヶ崎は直ぐ近くにある伝説の丘の名前から取ったのでしょう



誰見るとも知らずの奉納札

いにしえの人々の信仰心の陽炎です
白鷹町広野の正観世音の堂にお邪魔致しました

獅子頭を見せて戴きたいとこちらの堂守に、こちらの獅子舞の熱烈なファン

のT君がアポを取りました


こちらの獅子頭は最近塗り替えられましたが、制作者の記名年号はその当時

のまま残してあるので貴重です

大抵は塗り替えの時に塗りつぶしてしまうのですが・・

古い獅子頭の修復は最低限記名年号作者名はのこしておくべきです

年代を経た獅子頭の価値の証なのです


さてさて

獅子頭の制作日は文政十二年

といえば西暦1829年とすればナント182歳

制作者は大工 浅立村の林蔵とあります

塗りは 丑蔵


こちら広野の獅子は浅立のお諏訪様の獅子頭と同系統

鼻髭が有る所と瞳が八方睨みである点の他は良く似ています

お諏訪様の獅子頭も同じ作者の可能性有りですね

しかし西置賜には類を見ない系統の獅子頭です


さてさてさて

写真は堂守の方の話ですと、終戦直後の獅子舞の様子です

ぱっと見ての印象は獅子幕の水玉がびっしり

バックには茅葺きの軒下が見れます

戦後の混乱時期 獅子幕もつぎはぎ 物資不足が伺えます


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ある方のスクラップブックに平成八年の山形新聞の切り抜きがあり

その写真に驚きました

高畠町八坂神社の獅子頭

彫刻された獅子の眉毛に白い毛・・この張りは馬の毛でしょうか

平成8年で84年ぶりに二代目を制作したということですから15年前

99歳の獅子・・かなり長老

しかも初代の重さは28キロとか!

28キロといえば中味をくり貫かずパンパン詰まっている獅子頭なのでしょう

か?

獅子行列ということなので獅子舞を行う訳でないので、この重量なのかも知

れませんね

この辺置賜で眉毛に毛が植えられているとは実に稀・・珍しい獅子です





今日は桐材の丸太割り‥

ご覧のように桐は年輪が荒く

年輪を見ると方角が分かります

広い方が南

狭い方が北

なるべくなら芯を中心に年輪の広い方

を取ります