獅子宿燻亭3
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舌が剥離の修理です
獅子宿の地元神社
伊佐沢神社の獅子の修理です。
昨年春の稽古で獅子の舌が飛びました。
この獅子頭は明治27年8月15日梅津弥兵衛作
…67歳作とあります。
長井市大町の梅津写真館のご先祖で腕の良い指物職人で近郷の獅子を
数多く残しています。
明治18年に総宮の獅子頭を制作しており・・すると59歳の時ですね。
伊佐沢の獅子は獅子彫師としては体力的に厳しい頃だったでしょうか?
さて剥がれた舌の断面を見ると栃の木の繊維が揉めた良材
表面の漆の塗面からも杢の縞がかすかに見えます。
獅子頭は年月を経ると黒から茶褐色と変化し古い獅子と分かります。
この獅子も良い古び色
舌の破損の他に致命的な鼻の割れが目に流れ
鼻の穴を一周しています。
良くある破損のパターンで、早く修理しないと獅子が真っ二つに
なる最悪な状況になります。
修理の進言をしてきたのですが・・
獅子頭を大事に扱うという意識は
低いのです。
獅子頭の内部に獅子頭を新調した際に
世話人や獅子関係者の名前を
記名します。
その中に母方の実家の祖先の記名があり驚きました。
同じように現在の獅子舞関係者の祖先の名前があり
脈々と伝統が引き続いていることが分かります。
母も意外な場所に意外な祖先の名前の記名に思わず
獅子頭を拝んでおりました。
2011.01.14:
獅子宿店主
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