獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
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長井駅前にあった実家を解体いたしました。

大正からの古い家。

解体して更地になると
やはり・・想像した以上に狭い空間。

年の瀬に入り
思い出しますね・・・・

子供のころ
四十数年前にもなりますか・・

あの正月二日の初売りの賑やかさ・・
当時、実家は洋品店を営んでおりました。

亡くなった親父は二代目

初代は大正の頃、ここに苦労して開業。

物資の無い時代・・何でも仕入れ売って生計を支え
戦後東京の闇市にリックを担いで仕入れにも出向いたとか。

あの頃
昼ご飯も食べる暇も無い程の
お客さんが長井駅から堰を切ったように溢れ
店にもギラギラした消費意欲いっぱいの人々ばかりでした。

高度成長期の日本の勢いだったのでしょうね・・

現在のゴーストタウンの様な町並みは
あの頃、誰が想像できたでしょうか?
「時代は変わった」と一言では済まない故郷の変わり様です。

しかし
あるはずの消滅してしまった実家の空間を前にして

不思議と寂しさは感じませんでした・・

何故かと言うと

自分の記憶の中にあの家の隅々が
しっかりと焼きついているのです・・瞼の裏に。

自分の人生の1ページが更新されたような気がします。

解体を請け負っていただいた業者さん
ご苦労様でした。
栄町の皆様長年お世話になりました。
2010.12.02:獅子宿店主:count(1,655):[メモ/獅子宿イベント]
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