獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
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じゃんがら念仏踊りのバチを制作しました

じゃんがら念仏踊りは福島県いわき市の伝統文化
こちらの伊佐沢念仏踊りとは当然異なります

30cmのバットの先にこけしの頭を付けたような形で
太鼓のバチなのにこけしの先っちょに白馬やヤクの毛をつけ
こけしの首元にウサギの毛が襟巻のごとくついているという・・
謎がたっぷりありそうです

写真ご覧なった方が早いですね

これ・・


まだ毛類はない状態です

只今6月に開催の四方山会40周年記念公演を控えての猛稽古を行っています
そのためにバタバタ試作品を制作してみました


昨日中島屋太鼓店にお邪魔したところ以外にもウサギの皮があり
戴いてきたところでした

何事も念ずれば通ずですね





雪解けが急速に進んでいますね

今日は春分の日

まだ冬に順応した身体はこの気温上昇の変化に違和感です‥

でも厳しかった寒さの反動に筋肉や贅肉が緩んでくるような快感

を覚えます


仕事部屋のストーブも稼働しなくても良い位ですが塗のために点火


二三日前から宇津権九郎一対型のうちの雌獅子のカシュー塗りを進めててい

ます


獅子頭コレクションをモデルに色の配分を検討

小豆色のカシュー塗料しました

赤といっても様々な種類があります

小豆色は赤に少し青と微量の白と黒が入っている感じ・・逆に赤は白を抜い

て黄色っぽい感じです・・・

朱は更に黄色を増量でミカンの皮の色

普通は赤のカシューに黒を入れて調整しますが、調合した塗料が足りなくな

ったりすると重ねた色にムラが出るので決まった色を用いました
 





白鷹町小山沢七星(しじょう)神社の獅子頭

牙の修復で入院中・・ほぼ完治致しました

長谷部吉之助作の逸品です


仕上げに化粧直ししてみました


古い漆器など表面の汚れを落とす場合

サラダ油に練り歯磨きを混ぜて柔らか

い布で磨くのが効果的


今回、研磨剤入りの練り歯磨きは少し

心配なのでサラダ油で表面をティッ

シュで拭き取ってみると見る見るうち

に艶やかなお肌に変身です


褐色になったタテガミも新しくしたい

ところですなぁ〜



福島県三春へ獅子頭の納品へ出かけました

もちろん雪など有るわけもなく‥いい塩梅に春

出かける前に冬季愛用のアンダーウェアーを脱いでの出発でしたが

熱い! 腕まくりしても汗ばんでしまいました


何事も無く獅子頭の引き渡しを完了し、お昼を戴きました

有名な三春の桜の話から郷土史に詳しい宮司さんから

こちらの伝統行事「お人形様」の話が出て案内して戴く事になりました



昔々この地区で伝染病が流行ったための悪魔祓いとか・・

顔は木彫で赤や白で彩られピカソのキュービズムを彷彿する表情

杉の葉で髪を作りなまはげの様でもあります



二か所案内して戴きました


以前この御人形様を発見し獅子宿の前に作る構想を描いたことがあり

まさか三春だったとは・・・驚きました


三春はこれからますます春爛漫の加速度を増し

全国から滝桜のファン40万人集まるそうです




三春の獅子が仕上がりました

背景が逆光ぎみで部屋が暗いので見づらいかももしれませんね


漆黒の地に金箔のラインが映えて視覚的効果抜群です

個人的な好みで言えば顔を覆う

白いタテガミを取り付けたいところです

実際は首の周りに麻を束ねたタテガミが取り付けられるはずです





インフルではありませんが、塗りたてホヤホヤ触らないようしばらく隔離い

たします



今年は雪下ろししなくて良いかな〜と
いう淡〜い期待は打ち消されました

昨日までの荒れ模様は今世紀最大の寒気襲来だったそうですが‥

雪国に生まれた定めじゃ・・・と悟るしかありません

しかし7・8前の吹雪に比べれば生ぬるい感じが致します

地域差があるのかもしれませんが


屋根に登ってみると下からみるよりかなり多いのです

荒れますね‥

やっぱしなぁ〜このままではすまないと思ってました



地吹雪の合間にサッと青空で輝き、

また灰色の空

青空と地吹雪がめまぐるしく変わりました


予報では−48℃の大寒波来襲で大雪とか・・

ハウスの除雪昨日済ませて安堵です


満を持して自宅に除雪機を運び除雪

玄関兼車庫の入口の雪が踏みしめられて高くなり難儀

カチカチに凍結した圧雪は除雪車の歯も拒みます


まだ昨年よりは少ない積雪量の感ですが・・今日明日あたりの積雪が加わり

ついに雪下ろしのタイミングに入ったでしょうか

茅屋根の雪下ろしは気温が上がったり雪が少ないと足場が脆く危険




獅子好き様のおまけ

神奈川県三之宮日枝神社にある高村光雲作の一対の見事な獅子頭です



勝手な引用すみません




お獅子の牙の破損修理です‥

上あごと下と一対の牙に破損を修理しています


漆の被膜を剥いでみました

削っているとカビ臭いな・・百年以上の漆の匂いと思えば貴重


長谷部吉之助の手がけた木地が表れました

栃だな・・

牙は後から接着した跡を確認

その後に破損して漆で修復した痕跡を確認しました


この後麻布で布着せし補強しました



今日も寒波が来てます・・荒れる予報だそうです






見れば見るほど怖い顔

ダイナミックだな〜!

川西の古獅子が仕上げに入りました




岩手県花巻にこの獅子に似ている獅子を見つけました


どちらかと言えばこちら白鷹の萩野の獅子に似ていますね






岩手の獅子頭画像検索から出てきました

実はいま全国の各地の獅子頭をローラー作戦で検索しています


見ていると長井の獅子に酷似した獅子も出てきます






こちら秋田県の七高神社の権現様です


以前ご紹介していますが伊勢の三重県にも・・




赤い漆の下地に金箔が施されていますが

獅子頭の顔つきは似ていると思います

偶然か・?気のせいか?思い込みかな?

いずれにしても、

どんな関わりが隠れているか解明出来れば興味深いです・・

私だけかな?





建国記念日の昨日・・初めて宮城県の牡鹿半島へ訪れました

石巻市からクネクネ山道や海岸端を40分

半島の先の方‥大原浜三の熊野神社のお祭りです



神事の準備でバタバタの中、曼荼羅を拝見しました



以前ブログでご紹介した山車幕のデビューです


見慣れたデザインの新しい山車は神社から少し離れた小学校跡にありました

津波の爪痕がまだまだ残り人家はまばらです




車から降りた時

直ぐそばの臨時の土嚢防波堤から道路へ大きな波しぶきが砕け散り

山車幕に描いた飛沫と同じ様相です

恐ろしい津波を想像して、ぞっといたしました‥

この何百倍の恐怖が襲ったのでしょう

しかも海風の冷たさは尋常ではありません


残念ながら山車の出発を待たずにこちらを後にして出発

石巻の渡波(わたのは)の牡蠣小屋へ向かいました

あちこち道路の復旧工事で交通止めが多いですね




松島の牡蠣小屋よりも小規模のテントで風が強くて吹き飛びそう

でしたが、ほぼ満席

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半分に切ったドラム缶に網を渡し蓋をして牡蠣を蒸し焼きにします

7分程待つと湯気が立ち上り蓋が開くと火が通り食べ頃です



プクッとしてアツアツ・・海のミルク

貝の中には風呂上がりの妖精がこんにちはです

・・・生唾生唾

...もっと詳しく

吹雪‥荒れますね〜


今日は思い切って逆立つ眉毛を取り付けました‥

昨日彫った眉毛のラインは犠牲

さらにヒゲも加え複数な様相

塗りを考えて取り外し出来るようにします

前・前々回とお江戸の豪華な金獅子をご覧いただきましたが

どのように誰が制作したのでしょうか

相当な手間暇、労力意匠と経費がかかっていることでしょう


百聞は一見にしかず

やはり実際に拝見するのが近道ですね



今日はここまで!

小刀の柄が右手の小指に食い込み豆が痛みます

兎の耳が気になります

こちら長谷部吉之助作の西高玉稲荷神社の獅子と比較してみます



こちらも兎の耳です

前回ご紹介した東京の絢爛豪華な獅子頭の耳と共通しております

顔つきも東京風です

眉毛は北陸金沢の複数の巻き毛

様々な文化の影響を受けた痕跡を感じます


推測ですが・・

長谷部氏は明治期まだ江戸の趣を残す東京・・関東のどこかで

獅子頭を制作したのではないでしょうか?

自由奔放お祭り好きな長谷部氏であればその可能性もあります

何処そらの旦那主に逗留して天才的な腕を存分に振るったのではないでしょ

うか・・・




こちらは佃島住吉神社の例大祭 獅子頭の神輿

凄い! 左右の耳のデザインが違っています






大き過ぎかなっ?耳
獅子の耳のイメージから遠い
まるでウサギの耳・・山の仙人さんに鉄砲で狙われたりして

ネットで落札したモデルの獅子の耳は
模造の疑いが濃厚なので別の獅子の耳を採用しました



こちらが参考にさせていただいた獅子頭
凄いド迫力





こちらは究極の豪華獅子
装飾の極みです・・この獅子を肴に晩酌したいですね




獅子頭をお神輿に乗せて練り歩くスタイルです
綺麗でいなせな女性の神輿
さぁ〜視察に行きましょう!



本日は眉毛のサザエ作りから始まりました

そして顎

乾燥した木地の制作は削って直ぐ研磨出来るので細部の仕上げが早い







朝一番・・

作業台の下に忘れられていた獅子頭の荒彫り途中の木地を発見しました

河井の獅子を制作した時の失敗したものでした

チェーンソーが中をえぐり過ぎて使えなくなったのが原因

修正すれば使えない事もないのですが・・厳選した木地にこだわりました


さてと・・どうしようかな?


では先日オークションで落札した金獅子を摸刻してみようと制作開始

木地の大きさを活かして二回り大きく拡大

眉毛も少しオーバーにしてみました

彫ってみると長谷部吉之助的な表現に気づきます

前歯の湾曲、唇のウネウネ、目じりの波紋、頬の膨らみ方など・・

の様式が隠れています


黒獅子が変身しました