獅子宿燻亭3

獅子宿燻亭3
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案の定‥
昨日の大荒れでビニールハウスが
強風で破損しボロボロに‥

落胆です

前日天気予報を知り、慌てて屋根の穴ぼこを補修テープで修理しました

今年の豪雪で鉄骨と擦れて小さな破けが発生しました

更にビニールは耐用年数に近いのか
脆く内側から押すと一瞬にしてカマイタチの様に1メートル程裂けるほど‥

家を揺らす程の風ですからね


桜の季節まで張り替えが必要になりました

近くの家でも被害が出ています

目の前で屋根の軒が強風でバリバリめくれたり、小屋がひっくり返ったりと‥

自然の脅威にはなすすべ無しですね





古い刺繍の化粧回しが届きました


子供用と少し大きめの大人用でしょうか?


それと家紋が入った唐草模様の幅30センチ長さ1メートルの旗の様なもの

用途不明です



これを棒に下げて行列するのではないでしょうか?

唐草は繁栄のシンボルです


子供用の化粧まわしには

浅彫りの様な立体感の龍があり見事

細工の手間が尋常でありません・・

線は太い金糸を細い糸で一本一本縫いつけています

ガラスの目玉で迫力ありますね・・




こちらは五行思想に出てくる四神の一つ玄武が大きく描かれています

玄武とは頭は蛇で身体は亀の水の神様

その他 青龍 朱雀 白虎が天の東西南北を司る神だそうです

飯豊の松原のお祭りの行列の道具で、この四神を形にした物を取材した

事があります


また生地の使用感を見ると、どこかのお祭りなどで使われたものでしょう

しかし帯の真ん中に不可解な紐があり謎


想像では百年前後以前・・大正明治頃の作でしょうか?

化粧回しを制作する工房が京都にあるので調べて見ると類似した作風です


もう少し調べてみたいと思います




本日 ついに
北側屋根の雪が撫で転けました

ただし綺麗に半分


今朝の強い雨の影響でしょうか?

最近葺き替えた部分はまだ滑り落ちやすく、残っている半分は屋根がかなり痛んで転

けにくいのでしょう

昨年の様に茅の抜け落ちは無いようです‥

金曜日は気温がかなり上がる予報なので被害無く

撫で転けると良いですね


屋根の雪が撫で転けると

本格的な春の訪れを感じます


オークションで見つけました

ちょっと出目気味な上杉謙信だと思いませんか?

でも・・近くで見ると染めの手仕事の跡が良いですね

裏側も同じ

髪の毛や髭・・目の表情は筆跡が手慣れて快い仕事

ぼかしの技法が憎い!!


獅子頭作り講座の優秀な受講者・・雪で仕事にならず

獅子頭を囲炉裏で特別実習です

当然ランチは当店でお食事

相棒と二人で板そばをお召し上がり戴きました


こリこりこりこり・・と半日

彫刻刀で制作

ワタクシも囲炉裏でお付き合いです


もうすぐ四月なのに本日も雪・・

一時吹雪・・晴れては雪の繰り返し

こんな春も珍しいですね






お彼岸に会津若松の彼岸獅子レポートです

川西町から田沢地区121号線に抜け喜多方方面に向かいます

山形県側大峠はいつもの吹雪・・珍しくもナントもありません

二時間弱のドライブですっかり春めいた会津若松でしたが、

まだ所々に雪が残っています

ちょっと時間をワープした錯覚を覚えてしまいますね



川西東沢辺りの道路両側は凄い雪の壁・・大峠付近は更に多くて驚きました

目的の会津若松市内に到着したのは良いのですが、不慣れでウロウロ

今日は二つの獅子団が市内数か所で演じられる予定で、もう始まっている頃

まず鶴ケ城では天寧(てんねい)獅子の演目予定になっていますが

とうに予定時間は過ぎています


しかし犬も歩けば獅子に当たりました・・天寧の獅子団を発見

演技中です

車を停め急いで飛び出しますが直ぐに終了

一団は次の演技の場所に移動してしまいました・・・

追跡を試みましたが見失い、スゴスゴ鶴ヶ城に向かい作戦会議です

作戦会議といっても単独行動なのでナビと相談しかありません


スマホで獅子舞の内容チラシを探し出して向かうと始まっていました

七日町の阿弥陀寺で再び天寧の獅子です


大きな鐘楼と変わった形のお寺

通りにはレトロな興味深い店が多く並んび目移りして危ない危ない

こちらでは三頭の獅子を獅子舞と呼びます

置賜の獅子は獅子踊りと呼ばれるので異和感があります

弓持ちが居て、クライマックスには獅子がその弓と弦の間にスルッと

通り抜けて拍手喝采・・本当に一瞬の技見事です

わが故郷では火の輪を使います
紐状の赤い和紙を取り付けた三つの竹の輪で作ったものです・・
偶然ですが昨日小学校から火の輪の修理を依頼されました

演目のクライマックスに獅子はその火の輪に飛び込むのですが、似ているような演出です・・共通したルーツなのでしょうか?


次は先日獅子宿にいらっしゃった小松獅子団

市内の商店街での公演を探し出しました



切り絵の素敵なポスターも発見しました

天寧獅子にはヒョットコ役がいて・・置賜の獅子とも共通していますね



小松獅子にはヒョットコの代わりに子供がいて幣舞(へいまい)小僧という役だそうです・・小僧というのが憎い





詳しくはネットでご検索下さいね・・説明怠慢


お土産は生唾ものの大好物の馬刺しとブットイ会津ラーメン

帰り足で見つけたお店の馬刺は100グラム800円

馴染みのE肉屋さんより120円もお高いので驚きました

あのホルモンの様相たる馬のボイルした内臓も並んでいて

食べ方はなんとタレをつけて戴くのだそうです・・えっ〜?

聞いた事のない部位も多数あり、次回は挑戦してみようかと思います


久しぶりに見知らぬ町の獅子舞取材の一人旅

会津若松の味わいある町並みや伝統的な食文化に出会えて満足満足

でも・・この町まだまだ沢山の魅力が秘められているようです

是非またお邪魔したいですね・・・




ご覧のように3月20日春分の日、福島県会津若松市で彼岸獅子が

ご披露されます

先週こちらの小松獅子保存会の方々が獅子宿を訪れ見学

調べて見ると彼岸の恒例行事

当日鶴ヶ城本丸や市内の大通りで二団体「小松獅子団」「天寧獅子団」の

公演とあります・・

こちらのHPを覗いてみると興味深い獅子舞の歴史なども伺えました

獅子舞とありますが、こちら西置賜では獅子踊りです



本日も冬型の荒れ模様で吹雪

まだまだ獅子舞見学には厳しいかも知れませんが

一足早い春の気配を感じに会津に訪れては如何でしょうか?






いわき市の獅子頭を検分依頼の為

東北芸術工科大学の文化財保存研究センターにお邪魔いたしました

すると教授から驚くような感想が・・・

「南北朝までいくんじゃない?」

南北朝時代?? えーと?

平安時代をも超える?

ごご五六百年前!!

獅子頭の特徴での時代考証なので、木材の分析もお願い致しました

もちろん文化財級の代物です

左 甚五郎作の獅子頭にまたハクがつきましたね


桜で有名な三春町の田村大元神社の三匹獅子頭も三百年級でしたし

福島にはまだまだ超大物の獅子頭が潜んでいるのでしょうか?





今回は今後の保存修復依頼の検分

かなりの手ごたえでした







獅子頭講座の粘土獅子です

整形美容〜後はよろしく〜♪‥と、とある弟子がまる投げ

チョチョイノチョイと整形美容


不憫だったお顔が美人になりました?


制作中・・ラジオで震災から一年のセレモニーの様子が

一緒に手を合わせ黙祷致しました








...もっと詳しく

本日も囲炉裏に火を焚き燻蒸

今日の煙の動きが違います
気温が上がった為か‥
煙りが雲海の様にモクモク上って
天井に穴が開いてるのかと疑う程
思わず外に出て北側の屋根を確認してしまいました

昨年も積雪が気温が緩んで起きる、撫で転けで大穴が発生し落胆

しかも温水管破裂で湯煙蔵王温泉状態も体験させて戴きました

これから屋根の積雪に手を合わせる日々が続きます
...もっと詳しく

昨日の快晴から
打って変わってザンザン降りの雨‥

でも落ち着いて制作出来ますね

縦長の黒獅子の幟の下絵
パソコンにスキャンし貼り付けて合成‥
着色して色彩のバランスを見ました

何回も描き直しては練り直しを行います

鬼気迫る獅子舞の警護掛かりのシーン
野川の荒々しい波しぶきは洪水
卯の花姫の化身である龍が
雨を降らせようと天から降りてきました

毎年雨が付き物の黒獅子まつり

今年はどうでしょうかね〜?

そうそう今年こそ!これを完成しなくては

実はこちら昨年からの依頼‥

筆が遅くてね進みません


何を隠そう!獅子頭木地を燻製にしております

昨日の桐の獅子二頭

囲炉裏の火棚で縦列駐車

燻されて煙たそうです


冬場のビニールハウスでは物足りず・・

バンバン燻してる囲炉裏上空に移転です


手前の物体はサーモンに非ず

別件の獅子耳右左


以前チーズをぶら下げて試食してみると

これが

んまい!! また挑戦してみます








桐材で制作を進めています

軽量の獅子頭

昨日タテガミを付けた上山の獅子ですが耐久性に疑問符

ビニールハウスで乾燥させています



そういえば最近毎日

ビニールハウスに向かって猫らしき
足跡が‥

猫が暖まりに通っているようです

ポカポカ快適なのでしょう

先日竹の棒で軒のツララ落としをしたばかり‥また成長してきました

日射しが強まり、痩せてきた様です

またフワフワフワフワ雪が舞いだしました

青空を背景にした雪は目に染みます
もうすぐ弥生三月


以前ご紹介した上山のお獅子のタテガミ作りが完了です


新しく染めた新調獅子幕に

白い布地に和紙で見立てたタテガミを縫い付けました‥



写真の様にタテガミが三段階に間隔を空けて

七列五列三列という神事でお馴染みの

数で取り付けられていました

深〜い訳がありそうです


幕は模様は無く紺と黒のツートン

こちらにも訳が・・



さて

改めて見本の古い幕を見て驚きました



幕の中央会館(わかる方だけわかります)・・

背中の幅30cm程の布地が残されています



なんと2mもあるでしょうか?

その尻尾の下に穴があります・・

たいていの哺乳類にはその場所に大事な穴がありますが

するってーとこれは獅子のお尻の穴?

まぁ・・察するに

これは後足役の方が頭を出す所でしょうね?



獅子頭は宇津権九郎型の雌獅子

桐の寄木作りで軽いのなんの・・

その幕を獅子頭に取り付けて完了


下顎に幕穴が無く、顎の下に幕の余った部分が出来て獅子振りが

露になるのですが大丈夫でしようか?

おせっかいして穴あけしたくなりますが我慢


所変われば獅子も変わる・・

どんな獅子舞か是非是非取材し拝見したいです




上山の獅子舞と言えば、中山白髭神社の獅子舞い

平成15年に長井市で開催された国民文化祭でお招き致しましたっけ

そういえば・・この獅子はその直ぐ隣の地区

白髭神社の獅子は総勢60名の巨大獅子でしたが

こちらは尻尾有りの小振りの少数派獅子


益々謎は深まります


いや〜あの長い尻尾の使い方とお尻の穴の使い方は特に興味津々ですね