獅子宿燻亭2
▼左 甚五郎作獅子の謎
いわき市から左 甚五郎作と云われる獅子が届いていました
診察の結果・・引退しご隠居する事になり
新調することになりました
しかし来年三月に震災復興の祈願祭に参加する事が決まっていて
工期があまりありません
さっそく午後一番より幕を取り外し採寸・・
幕を取り外すと獅子頭の中が見えました
外側は漆で彩色されていますが、煤に隠れほとんど見えません
中は彩色無しで桐材で制作されていました
すると・・・・ぽつんと穴確認
桐の特徴で年輪の芯が五ミリぐらい空洞になっているのです
もしやと思って細い竹棒を通してみると
おやおや
獅子の右の鼻の穴に出ました
この獅子の作者 左 甚五郎の謎です
何故か左の鼻の穴が塞がっているという伝説・・
実は両方の鼻の穴はもともと塞がっていて意図的にか偶然にか芯が右の鼻の
穴に有ったのでした
流石〜左 甚五郎 この仕業は意図していたものでしょう
小振りの材料をどう料理するか・・閃いたのでしょうね
さてさて左氏の妙技に感心しながら負けじと
用意しておいた乾燥した柳をチェーンソーで荒彫り
がんがん彫り進めます
エンジンのチェーンソーはうるさいので電動にチェンジ
[画像]
念の為こちらも、もう一頭制作する事にしました
画像 (小 中 大)
2011.11.20:獅子宿店主
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