獅子宿燻亭2
▼獅子彫り歩けば…朝日町大谷2
8月31日・・もう8月も最後
午後になり益々雲行きが怪しくなり
久しぶりにまとまったお湿りを期待しました。
期待通り大粒の雨が降り出しましたが
これから出掛けるお祭りが心配になりました。
今回・・獅子伝の頭も一緒に同行です。
現地に到着し駐車
すると道路の妙な物が目に付きました。
道路の中央に等間隔に赤土が点々と落ちています。
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これなんだべねぇ〜
工事の車が落としていったものかな?
何か意味合いがありそうだね
・・と良く見ると
中央から分岐し民家の玄関まで繋がっています。
謎を引きずりながら神社の方へ
下見で見つけた山車の前に
一本下駄を履いた天狗の猿田彦
なんと!背の高い・・
六時から開始で通りは通行止め・・
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すでに山車の横には獅子舞と獅子振りの若い衆が
スタンバイしていました。
獅子踊りの若い衆もおります。
獅子頭は幕の中に多人数が入る大型のムカデ獅子
後部ハウス型の骨格の中には太鼓が内蔵されています。
「あばれ獅子」と銘打って、云われある場所に来ると突然
突進して観客を驚かせます。
その中に紅一点
ラジオで聞いた女性の獅子振り発見!
威勢の良い獅子舞の衣装で固めた若いお姉さんでした。
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良いですねぇ〜
凛々しくそして雰囲気が華やかになります。
話を聞くと・・すでに女性が獅子舞に入るという事に
この地区はちやんと受け入れていました。
恐らく前例が無い事も地区が認めるまでには
何かしら議論があったのだろうと思います。
再度取材して、詳しく話をお聞きしたいと思います。
さて・・近くのお婆ちゃんに尋ね
さっきの土の正体がわかりました。
「神様の歩るぐ道だごで・・」
お祭りには新しい土を捲いて
地区全体に神の道を作るのだそうです!
「どごがら来たなやぁーまんずお神酒でも飲んでげぇ」
と休憩所のお爺ちゃんにお酒を勧められますが
勿論・・「車ですからぁ〜」と遠慮すると
今度はウーロン茶を勧められ戴きました。
ふと視線は台に置かれた一升瓶の朝日町ワイン・・白です・・。
流石に喉が鳴りましたが、獅伝の頭が戴きました。
今度は朝日町のワイン飲んでみよう・・
日本昔話と看板に書かれた山車の周りには
仮装した厚化粧のオジチャン方・・花魁姿の方が
睫毛の不具合を訴えております。
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「この方いったい何をするんだろう・・・」
なにやらお姫様のようです。
素朴な疑問が浮かんで悩んでいると・・
太鼓が打たれ獅子踊りの笛が鳴ってザワザワし
獅子が神社に移動し始めました。
続いて獅子踊り・・ビビットな桃色の頭の花飾りが宵闇に映えます。
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・・ワクワクして後を追います。
獅子舞・・子供の獅子舞・・そして獅子踊りと
神社に参拝し開始の挨拶をするかのように祭りが始り
花火が盛大に打ち上げられました。
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獅子踊りの踊り手が獅子頭を装着しています。
あれっ?
10年ほど前
朝日町の獅子踊りの三匹獅子頭を制作した事を思い出しました。
角田流大谷獅子踊り保存会と山車の看板に書いてあります。
あららら〜自作の獅子頭でした。
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行列が次々と神社から町に練り出しました。
神社の隣のお寺のあの見事な仁王様の山門の前に
ご住職がご祝儀を束に持ってそれぞれの団体に
渡しています。
渡す役の方々が引き換えに竹の棒に造花が付いたものを渡します・・
獅子踊りの笠に付いているものと同じでしょうか?
独特の意味や名称があるのでしょうが・・
ご住職は何本も戴いています。
伊佐沢の念仏踊りの纏(まとい)の上部に同じものが付いています。
「花の御礼」と戴いた方の名前をご披露するのが慣例です。
酒田亀ヶ崎十一面観音の獅子舞でも纏の花を奪い取るシーンを目撃致しました。
行列の人々は皆、ご住職に柔らかい一礼をして過ぎていきます。
ご住職は微笑と一礼で返し見送ります。
古き良き日本を垣間見た温かい気持ちになりました。
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花火がバンバン打ち上げられています。
行列が出店が立ち並ぶ通りに入ってきます。
そこで山車がそれぞれ趣向を凝らした見せ場を作ります。
猿田彦を先頭に
獅子舞
子獅子
獅子踊り
神輿
神官たち
そして山車と・・誠に絢爛豪華・・盛大な行列でした。
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各町内の手作りの山車だそうです。
それぞれ観客にお菓子を撒いています。
山車のテーマは日本昔話、花笠太鼓と神輿、水戸黄門、秋田の竿灯やねぷた風の山車など
最後は女装した若い衆が今流行りのAKB48のダンスを披露いたしました。
いやぁぁ〜驚きました。
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小さな集落でこんな盛り沢山なお祭りが出来るのですね〜。
画像 (小 中 大)
2010.09.01:獅子宿店主
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