獅子宿燻亭2

▼布張り報告

漆塗りの布張りの獅子頭を検分です…

塗師は触っても大丈夫と申しますが何度もその言葉に騙され

何度もウルシマケ致しました。涙


漆にまけると二三日の潜伏期間があり

昨日の茅の擦り傷より何倍数のブツブツが出来て腫れあがり

痒いの何のってそりゃ拷問です・・。


さっそく手袋を用意し、重さや口の開きを確認・・

歯打ちしてみると木地の音とは違いカチンとした堅い響き。

布張りの前にしゃぶしゃぶに薄めた漆を木地に染み込ませる

木固めの工程を済ませているので、日焼けの様な褐色の肌に

変っていました。

青黒く見える部分が麻布を張ったところです。


なんと!

重さを計ると6キロありません。

60pもある大型の獅子頭ですが獅子振り達の

要望で極力軽量化に努めました。



[画像]

こちらは別の神社の獅子頭

こちらはもっと軽い

現在4.6キロ

仕上がり目標は5キロを切るようにと考えていますが

難しいようです。


これからの工程で全体にパテ状の漆を塗りこみ

獅子の表面を平滑に整えます。


・・今年の秋までには仕上がる予定です。



偶然どちらの獅子も天を仰ぐような目の作り

この表情は天を凝視して雨乞いをしているのでしょうか?


上の獅子は俵屋宗達描く風神雷神のギザギザの眉

下の獅子は渦巻く雲を現わしているようです。

そう考えれば・・仕上げに植えるヤクの毛は

バケツをひっくり返したような豪雨にも見えます。

強引かな?

いやぁー見れば見るほど神秘と謎の獅子二頭です。


画像 ( )
2010.05.07:獅子宿店主
[2010.05.08]
いよいよ (たか=お祭りバカ)

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