獅子宿燻亭2
▼三匹獅子制作
福島県三春の三匹獅子の制作を始めました。
頭に取り付けて踊る獅子踊りの獅子頭です。
構造を見るため幕を外して獅子頭の中を見ると
びっくり・・寛文八年とあります。
調べてみると西暦1668年・・今から342年前!!
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作者は渡邊甚三郎氏
雄の下あごに鋭い牙があります。
猪の獅子なのでしょうか?
煤けたような獅子頭の古びさは只者ではないと
見ておりましたが予想以上に年月を経ておりました。
獅子頭の全体に推定0.2ミリほどの煤の層が
こびり付いて、その煤の層が剥がれた跡が金色に輝いています。
写真は雄の獅子で雄が二匹で雌一匹で三匹獅子
二匹の雄が雌取り合うという構成です。
種族保存の戦いの踊り
または雨乞いや豊作を願う踊り・・。
猪達の恋愛がテーマなのでしょうか・・。
さて制作です。
レディファーストで雌獅子から始めました。
獅子の制作で一番ワクワクする時間なんです。
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材料の桐はまだまだ水分を含んでいて
サクサク彫り易い状態ですが乾燥すると独特の刃触り・・
木というより草に近い感覚です。
悲しいかな匂いは独特
ちょっと加齢臭と似たようなイメージなんですよ・・・涙。
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画像 (小 中 大)
2010.04.26:獅子宿店主
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