獅子宿燻亭2
▼お祭りすんで幕を干し…
雨ばっかりの昨今・・
ちょっと日が照ってきた隙に昨夜の獅子幕を干しました。
幕をこうして見るとかなーり長いですね!
獅子幕はお酒と汗を含んで独特な芳香が漂っています。
獅子宿のベランダで足りず玄関までの距離が必要でしてた。
本来は獅子舞の翌朝、獅子連が野川で幕洗いの儀式を行っていました。
最近はその伝統も消えてクリーニングに出すのが新しい伝統になりつつあります。
もともと獅子は厄払いのプロ
プロであれば厄をどう処理、浄化するのでしょうか。
蹴散らしたり上辺の駆除だけでは効き目は薄いですね・・
あの強烈な歯打ちは厄を飲み込むの為の結果だという説も考えられます。
ただ、飲み込んだ厄は獅子の中に蓄積します。
幕の中には多くの獅子振りがいるので祟らないように死んだことにします。
ですから白い衣装は死に装束・・
死んだ人には厄は関係ないわけですから。
山岳信仰には擬死再生という考え方あるとか・・
いったん死んだことにして生前の悪行三昧も
チャラにして再生する
都合のいい考え方です。
そういった信仰が江戸後期から爆発的に獅子舞が
盛んになった要素の一つではないかと思うんですね・・・仮説ですけど。
さて、幕の模様は野川の波浪を表しているとか・・・
確かにダムなど無い昔々は野川の氾濫で苦しめられた長い歴史があります。
この幕のデザインは人々の恐怖と自然への畏敬の念が描かれているのでしょうね。
獅子がどーぉぉぉぉっと向かってくる有様は正に洪水の姿です。
ホント怖い。
時に自然は厳しく人の命を奪ってしまう荒神となり
時には恵みをもたらす豊穣の神に姿を変えます。
そんなふかーーーい意味を幕の模様にして
この獅子舞を創り出した賢き先人は凄いですね・・
画像 (小 中 大)
2009.08.08:獅子宿店主
[2009.08.10]
獅子舞ファン様投稿ありがとうございます。
[2009.08.08]
なるほど。 (獅子舞ファン)
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