獅子宿燻亭2

▼消える灯・・希望を灯して

九人ほどの年老いた河井の保存会の方々は今まで後継者育成に何も手を打たなかった訳でなかったのですが、息子たちは郷土の伝統文化に関心を向けなかったそうです。小学校に下駄を預けた事が逆に地域から離れてしまった結果なのでしょうか。今回ご提案した「こども伝統文化教室事業」はまさに最後の企て。これをきっかけに保存会も再演する計画を練っているようです。かれこれもう何年も獅子踊りを演じていないということです。保存会には規約も無いそうで、新たに整備し会員も広く募集できるようにと考えているようです。一時は諦めかけましたが、ぎりぎり復興の兆しが見えてきました。保存会の昭和39年の獅子踊り公演の資料の写真があります。私自身記憶はないのですが、この写真に当時六才の私が母と一緒に写っていました。すぐそばに今は亡き踊りの名人や会長さんたち・・栄枯盛衰華やかな時代でした。・・何か見えない糸で結ばれていたのでしょうか。あの時見た獅子踊りの印象が私の体の中に、今でも灯として繋がっているのでしょうか・・・ついつい真面目に書いてしまいました。

●2007.03.29
●お獅子代官
編集


コメントを書く
記事へ
HOME

(C)shishi2

powered by samidare