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時代が転換するとは、どういうことなのでしょうか。
そこでは、それまでとは何がどのように変わっているのでしょうか。

今週末、9月2日(土)・3日(日)の2日にわたって、
山形市の東北芸術工科大学にて、

公開シンポジウム「中世への胎動―北の視点・南の視点−」

が開催されます。

中世というのは、平安末から戦国時代、11世紀後半〜16世紀末頃のこと
を指します。
政治的な側面からごく大雑把にいえば、それまで平安貴族が中心であっ
た社会のなかで、武士の勢力が強まり、政権を打ち立てていったのが、
中世への転換ということです。ご存じのとおり、平氏政権・鎌倉幕府・
室町幕府それぞれの成立と滅亡、群雄割拠の戦国時代から天下統一へ、
というのがその後の中世史の流れです。

われわれが、そうした時代の流れをイメージしようとする際、往々にし
てその当時の為政者の移り変わりや、「中央」の動向にばかり目を奪わ
れがちではないでしょうか。
それでは、一般的に時代の転換期とされている時期に、例えば日本列島
の北と南のような、「中央」から隔たった地域においては、交易・流通、
さらには統治のシステムなど、社会のさまざまな面でどのような動きが
生まれていたのでしょうか。

今回のシンポジウムは、古代から中世への転換、「中世の胎動」という
ものを、日本列島の北と南から考えてみようという取り組みです。

言葉づかいなど、一般の方々にはちょっと馴染みがなくて難しい
ところがあるかもしれませんが、充実したメンバーと内容で構成
されたシンポジウムです。
たくさんの方々にご来場いただけましたらありがたく存じます。


公開シンポジウム「中世への胎動―北の視点・南の視点−」

【1日目】平成23年9月2日(金)18:00−20:10(開場17:30)
【2日目】平成23年9月3日(土) 9:30−16:00(開場9:00)

会 場:東北芸術工科大学本館4階408講義室
主 催:東北芸術工科大学
企 画:東北芸術工科大学東北文化研究センター
受講料:(2日間通し) 一般1,000円、他大学生500円、高校生以下無料
    ※本学生・教職員無料 ※事前のお申し込みが必要です。
申込先:東北文化研究センター(図書館2階・Tel:023-627-2168)

<プログラム>
9月2日(金)
(受付開始 17:30)
18:00‐18:10  開催あいさつ
18:10‐19:10 「安倍、清原、藤原 政権の成立史を組み直す
         −北方諸地域の差異に関する考古学的所見に学んで−」
         入間田宣夫(東北芸術工科大学)
19:10‐20:10 「荘園制と『日本』社会−周縁からの中世−」
         小川弘和(熊本学園大学)

9月3日(土)
(受付開始 9:00)
9:30‐10:30  「考古学から見た北の中世」
         八重樫忠郎(平泉町役場)
10:40‐11:40 「日本古代 〜中世移行期の北海道・アイヌ史と北東アジア情勢」
         蓑島栄紀(苫小牧駒澤大学)
11:40‐13:00  昼食・休憩
13:00‐14:00 「アイヌのエコシステムと中世社会への胎動」
         瀬川拓郎(旭川市博物科学館)
14:10‐15:10 「鎌倉幕府成立前後の南海島嶼海域の様子
                −キカイガシマ海域の考古学的検討−」
             高梨修(奄美博物館)
15:15‐16:00  総括討論(司会:入間田宣夫)

*このシンポジウムは、平成23年度文部科学省オープン・リサーチ・
センター整備事業「東北地方における環境・生業・技術に関する
歴史動態的総合研究」の一環として実施いたします。
2011.08.30:shin-naka:count(1,379):[メモ/コンテンツ]
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