文化ノート

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 事務局に寄せられました米沢市に関する“置賜の宝”をご紹介いたします。

 昭和42年に廃止となった小野川発電所についていただきました。

 事務局に寄せられた資料には、小野川発電所は米沢水力電気会社の発電所として、明治30年代に開業し、海外製の発電機と水車を有する施設とあります。廃止となる昭和42年まで米沢市内に電力を供給してきた歴史ある発電所でした。

 廃止後、発電機は米沢市博物館での保存計画があったようですが、確かな記録はなく、昭和44年に愛知県の明治村に移管されたそうです。

 当時は、現在のように舗装された道路や大型トラックなどがあるわけではなく、運搬経路や運搬技術が限られていたため、発電所建設に苦労が多かったようです。そんな苦労を乗り越えて稼動にこぎつけると、大勢の見物人が訪れたというエピソードもあり、米沢を照らす発電所への期待の高さがうかがえます。

 発電所建設から廃止されるまでの道のりを知ると、当時の米沢市の町なみや文化を知る貴重な手がかりであることがわかり、あらためて産業遺産の幅広さ、重要さを感じる情報でした。

 
 このほかにも、置賜の宝をご存知でしたら、応募フォームからお寄せください。
 
2010.11.16:shige:count(2,434):[メモ/コンテンツ]
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