やまがたでの日々の暮らし・自然・風景

やまがたでの日々の暮らし・自然・風景
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ぶ厚い雪雲に加えて、日の出時刻(06:56)が遅いので、なかなか光が降りてこない。(日の出8分前頃)

そんな中、トアル土地を囲む金網フェンスが、透過性の高いオレンジ色のナトリューム灯に煌煌と照らし出されていて明るい。それに、灰色なハズの空までが妙に青々と見えてしまい、金網にかろうじて付着している雪までもなんだか寒々しく感じる。

「自然」と「人工物」という様によく対比されるが、こんな風景を見れば、なおさら対峙させてしまいたくなるというものだ。

英語の「自然:ネイチャー」の語源は、フランス語の「ナチュール」につながってると聞いた。そしてさらに、フランス語の「ナチュール」は人工物なども含まれるという。何故なら、そもそも人間自体が自然(の一部)であり、ひいてはその人間が創り出すすべて(機械や都市、政治までも)が含まれるという、考え方というか・感覚というか・・・、があるらしい。
そうすると、トンカチやネジ回しも、レストランも、電気自動車も、通販サイトや小説までもが、ある意味で「自然」という事になる。

ま、直感的に一理あるなっと思えるが、今の私にはちょっと難しいんで、とりあえず頭の片隅に置いて、熟すのを待つとしよう。

ともかくも、いくら安全のためとは言え、こんなに冷たく寒々しく映る金網フェンスの景観は、あまり人の心を和ませるものではないと思える。

早朝の山形は光が薄く雪も多いし、簡単に言えば、ブルーグレーを基調とした墨絵というところだ。

庭の松ノ木にも、雪がこんもり積もっている。(日の出時刻 06:56の12分後頃。ちなみに今日から1/8までが一年で一番夜明けが遅くなる時期だ。)

手持ちの地酒もある事だし、今度、庭を軽くライトアップして、シンプルな湯豆腐でも肴にして、雪見酒に興じてみようっと。

新幹線を見送った帰り道、スズメ達が飛んで来て北風に向かってパラパラパラっと枝先に止まったのを見つけた。(日の出06:55の20分後辺り)

・・・アメニモマケズ・カゼニモマケズ。 Yes,も正解、No,も正解。
もともと、風雪なんかがあまりに強けりゃ生体活性が低くなって遊びにも出られやしないし。。。
そもそも、風を背負ったんじゃ羽毛が逆立って寒くって仕方ないし。。。

上手く負ける事を知っているスズメ達こそ、ホントは負け知らずなんだろうなぁ。
...もっと詳しく

日の出時刻頃に(06:55)に雪面から空を仰いでみた。

観天望気の方法のひとつに、雪をちょっと掘りその断面に出来る影の色と明るさを見るというのがある。マタギ文化の言い伝えによるものだが、要は、断面が青っぽければ、天候が悪化するという。

これは、おそらく、雲やガスによる光の拡散や吸収によって、相対的に可視光線の中のブルーライトが多くなる事を経験的に知っているからだろう。

あまり明文化・言語化されてないけど、私達は、本当は沢山の知恵に支えられている様だ。

2010年・・・じゃーなく(オトソボケ;)2001年宇宙の旅という映画があったと思うけど、映画とはけっこう違う世界にいるもんだなと、思ったりも。。。
でも、ま、あれは映画の世界だし。

やまがたの初日の出(06:55)は、例年の様に蔵王山系にかかる雪雲フィルターの中でしたが、その30分前頃のわずかの間、山形市上空は運良く晴れ上がり、未だ明け切らない陽の光が降りてきた。


ツキナミではありますが、あけましておめでとうございます。

09年の大晦日は大雪注意報となったが、日の出前頃は雲の切れ間があった。
でも、日の出時刻06:55の白鷹山山系の端山:富神山は、雪雲にけぶり始めた。

標高は402.2mと低いが、そのピラミッドの様な急角度なシルエットは、周囲の稜線とは異なるので、新幹線の車窓からでもすぐに見分けがつく。また、頂上からは村山盆地が一望できる。

これは想像だが、「富神山」という漢字があてがわれる前は、もしかすると「登神山」とでも書いたのかも知れない。また、裾にある施設には「戸上山」という字も見当たる。いずれにしても、山岳信仰系の山でもある。

もう完全に雪雲で見えなくなってしまたが、この富神山の南奥(向かって左奥)には標高606.5mの「鷹取山」が続くが、その中腹には「毘沙門池」とか伝令用の「馬つなぎの杉」など長谷堂の合戦の名残も感じられる。ちなみに、毘沙門池付近からは霞ヶ城の方向はバッチリ見えるけど、その逆はなかなか分らない(実際に地図とコンパスを使って試してみた事もある)という、面白いポイントでもある。

さらに、この富神山の北裾(向かって右側)には山形白鷹間を結ぶ通称「狐越街道」が走っている。読まれた方も多いかと思うが、あの司馬遼太郎の著書「街道を行く」で、この狐越街道から見渡した山形の風景を、自然と都市部とのバランスがとても良く調和していて非常に美しい地域だと絶賛していた事を思い出した。

もしかすると・・・だが、まだ捨てたモンじゃぁないのかも知れない。

天気予報では晴れとなっていたので、もう少し暖かい色合いが見れるのではないかと期待していたが、日の出2分前という事で、冬の荒涼とした蔵王雁戸となった。(日の出時刻06:55)

冬至が過ぎて、少しづつ日没時刻が遅くなり、Daytimeは若干長くはなっているが、日の出時刻については、山形県の場合、2010/01/04/〜01/08の5日間にかけて06:56と一番遅くなる。
とは言え、西日本などと比べればずっと早く夜明けが来るので、ちょっと得をしてるかも知れないなどと、勝手でいい加減な錯覚を楽しんだりも。。。

それにしても、山形市の東にある蔵王雁戸の切り立った稜線は、いかにもアルペン系の山らしいシルエットを見せる。雪も、強い風に飛ばされてなかなか積もれない。

クラシック好きのある人が「稜線の流れがベートーベンの旋律みたいだ。」と話していたのを思い出した。また、稜線の幅もとても狭く、両脇は急な崖で滑落が心配だが、そういう地形を「ナイフエッジ」とも言うそうで、高度感もなかなかだ。さらには、天候と運が良ければ、頂上に立ってクルっと首を振っただけで、太平洋と日本海が一望できる稀なビューポイントでもある。

いずれにしても、山形の山々は比較的穏かな稜線が多い中にあって、ひときわ目を引く存在だ。

庭の雪も融け、その水分を得たスギゴケの穏かな緑が嬉しい。(日の出時刻06:55の18分後)

近年の住宅の庭と言えば、芝生や西洋風ガーデニングが多く、子供を遊ばせたり、家族や仲間とバーべQを楽しんだり、ハーブを植えたり・・・と、とても明るく合理的に思える。

私のところは、父の意向で、蔵王石を配置した枯れ山水系のコケ庭である。それも、難易度が高いと言われる「スギゴケ」がメイン。やれ「コケを踏むな!」とか、「別の変なコケが蔓延って来た!」とか・・・いろいろ大変でもある。

ま、でも、日本酒の美味しさが分り始めた頃からか、この厄介なハズのコケ庭が本当に綺麗だと思う様になって来た。

いつの日か、このコケ庭に面した縁側にゆったりと座って、穏かで作為性のない美しい酒を、飲んでみたいものだ。

<冷え>にワンクッションを与えてくれる雪も消えてしまい、ちょっと痛々しく霜がついてしまった、道端のイチゴの葉っぱ。(日の出時刻の06:54頃)

小さい葉っぱだけど、けなげに未だ緑を保っている。

ほとんど誰も見向きもしないし、手入れや肥料だって与えられているわけじゃないけど、春には白い花が咲いて、ちょっと小さく硬く酸っぱいけど、ちゃんと実もつける。
(この道端イチゴの味を知っているのは、ご近所の3歳の女の子と、そのおっきいおばあちゃん、それと、うちのカミさんと、私だけかも。。。)

ホントなら、このまま雪をかぶって春までしっかり眠って欲しいなと。。。

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