やまがたでの日々の暮らし・自然・風景

やまがたでの日々の暮らし・自然・風景
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今朝も晴れあがり、ほぼ無風。

水が入った田もあり、蔵王山系の端っこの山裾が
かなり鮮明に映りだしていた。

(↓↓↓ タネ明かし。)


こんな日は、大鳥池はじめ、各所の山の沼湖にも
その周囲の景色が映り込んで、さぞかし綺麗だろうなぁ〜。

畑で栽培されている、イワユル「作りウド」も大きく葉を広げていた。


ま、畑で、茎を土で覆いながら管理し育てているので、
茎の白い部分が大きく柔らかく、出荷用には良いのかも知れないが、
山に自生している「通称:山ウド」ならば、「ウドの大木」近い。

「ウドの大木」から、宮沢賢治の言う「デクノボー」を思い浮べる。
漢字で書くと「木偶ノ棒」だろう。

良い木材になる様な木であれば、いずれ人によって切られてしまい
植物としての命は絶たれてしまうが
「デクノボー」みたいな木の方が、命としてはまっとうされる様だ。

今日は、カミさんがひとりで犬っ子達を連れて山に山菜採りに。
私は、所用で東根の奥羽山脈の山懐へ。

なんだか…「爺さんは山へ芝刈りに」、
「婆さんは川へ洗濯に…」のノリでもある。

さてさて、東根にもビューポイントがあるものだ。
今朝は空気も澄んで、普段はなかなか姿を見せる事のない、
山形と秋田に跨って日本海を望む「鳥海山(山形県の最高峰)」が、
山形県の内陸からもかなり明瞭に見えた。

ところで、後でカミさんから聞いた話だが、
犬が大嫌いだと言うオジサンと山で出会ったらしいく、
棒を振りかざして「俺は犬が嫌いだ!叩くぞ!」と怒鳴られ、
とても困惑したとの事だった。

今日は、カミさん(一応は女性)独りだったので、
少し甘く見られてしまったのだろうか???

そんな、ちょっとした緊張状況の中で、
犬っ子ケンタ(兄4歳)は、カミさんとモッチ(妹2歳)をかばうべく、
とても上手に<吠え止め(対象とは一定の距離を保ちつつ、
その対象を扇のカナメとして、扇型に左右に身をコナシて、
攻撃を仕掛けられない様に威嚇し、対象を足止めをする、犬の猟芸。
力関係にもよるが、相手は、基本的に引き返すしかなくなる。)>を
行ったとの事。さすが「男の子:ケンタぁー!」である。

ところで、既にお察しの方も多いかと思うが、
私自身も、世で言うHUNTERとかGameShooterのひとりでもある。
拠って、犬っ子「ケンタ」は猟犬でもあり、同時に家族でもある。


話は変るが、東根市は果樹王国でもある。

丁度、リンゴの摘花(良いリンゴ作りの為に余計な花を摘む作業)を
行っていたので、特にお願いして写真を撮らせていただいた。

(快諾いただき、ありがとうございました。)

リンゴの花は、とても可愛く綺麗だった。


犬っ子散歩コース脇のヤナギに、綿毛(種)が付きはじめた。
種が熟すと、丁度タンポポの種の様に風に乗って空中を浮遊する。

このヤナギの綿毛が大量に浮遊する時期がある。

その日和というのは、湿度の少ない薄曇〜晴れの日で、
風は微風、気温は18℃前後。

そんな日は、人にとっても気持ちの良い。

この綿毛であるが、イワナやヤマメにとっては、
どうも、水生昆虫である小さなカゲロウと間違えるらしい。

ヤナギから離れた綿毛は、粉雪というよりも、
大き目のダイヤモンドダストの様にキラキラと浮遊し、
心地良い初夏の微風に乗って周囲の林を抜けたり、
あるいは川面に降りたりもする。

その川のイワナやヤマメ達は、
いつも捕食している小さなカゲロウなのか、
それともヤナギの綿毛なのか、混乱をする。

そんな日は、難しいと言われるフライフィッシングでも
沢山のイワナやヤマメと出会える。

昨日、所用というか・・・東北6県の会員で組織されている
東北フィールド射撃協会という団体の会議があって、
今年度から監事のお役という事で、宮城県の鳴子まで行って来た。

鳴子は、オオカミと犬との交配種を題材にした
熊谷達也の小説「ウエインカムの牙」の舞台にもなっているので、
興味はそれなりにある…が、昨日に限っては、
鳴子の手前の「山形県最上町」の方に気持ちが向いている。

実は、最上町には、今年で27年目にもなるが、
毎年キャンプと釣りを楽しんでいるフィールドがある。

息子が3歳になった頃からずっーと、先代の犬っ子も、
今の犬っ子も、カミさんも、家族みーんなで楽しんでいる。

フライフィッシング全般を学び、山菜を学び、
部落の猟師からはクマ肉をごちそうになり、
地元のフライフィッシャーと腕を競ったり
川の生態を学んだり、プロのロッドビルダーや、
彼の大場満郎さんとも会えたり、
時には、周囲360℃全て「ホタル」に巻かれたり、
鉄砲水に近い怒号の様な川の姿に恐れたり…と、
もしかすると、私達家族の山野遊び全般のベーシックというか、
教科書というか、師匠の様なフィールドである。

だから、

今年の渓はどうだろうか?とソワソワしていたのだが、
残念ながら、昨日は寄って来れる時間も雰囲気も無かった。。。

車窓から遠望した限りでは…だが、
今頃の時期としてはけっこう残雪が多めで、
その場所(見える尾根や谷のカタチ)も、
例年とは少し異なる様だった。

今朝も寒めだ。

近くの田には、まだ水が入っていない。やはり遅れている様だ。
昨日は、近くの高い山々に雪が降ったし、(ぱっと見で、標高1.500m以上かな?)
後世に伝えるべきオモムキのある年になりそうな。。。

ところで、曇り空とか雨の日には、緑色が綺麗に見える。
日光の眩しさに幻惑されないからだろう。

「ニセアカシア」の若葉も透明感あふれる。

ところで、荒地にも平気で生えるこのトゲトゲしい
「ニセアカシア」だが、花の香りが、なかなか良い。

香りが広がるという横軸もあるが、
鼻腔から脳みそを垂直に抜け、頭のてっぺんにある髪の毛の一本を
軽くツンと引っ張ばりつつ、空に帰る…という感じの、
心地良い縦軸の刺激も含まれるので、いつも楽しみにしている。
(その香りを詰め込んだリキュールづくりなんかも面白いかも。)

その「ニセアカシア」の花だが、これも喰える。。。

「藤の花」と同様に、天婦羅が良いらしいのだが、
私は、軽く湯掻いて冷水で冷してサラダに添えようかと思っている。

花を食べる習慣は、実は、世界でも珍しく、日本国内でも限られる。

<花食文化>を研究している学者もいるくらいなのだが、
その「特異文化」のまっ只中で日々暮らしてる「やまがたの我々」とっては、
とりあえず「関係な〜い」話である…のかなぁ???。

・・・・ま、いいかぁ〜。

今朝早くに、「ドン・ドン・ドン」っと花火があがった。

5/13(木)という、カレンダー的にはかなり中途半端な日なので、
地域のお祭りとか学校の運動会でもなかろうに。。。

あ、そういえば、この辺の田に水が入るのが遅れていたが、
犬っ子散歩途中に「今日あたり入るらしいよ」という話を
農家のオジサンから聞いたのを思い出し、
きっとその合図だろうと、勝手に納得した。

ご近所の庭にある「フジ」の花が咲き始めた。

「フジ」の花って、京都の舞妓さんのカンザシを思い浮べてしまって、
この自分の単純さに、一瞬情けなくなる。(ま、素直で良いのだが;)

「フジ」の花…山の「フジ」の花が咲く頃は、
たくさんの昆虫達が活発に活動する。
だから、その昆虫達を捕食するヤマメやイワナの行動に
大きな変化が出てくる。

その変化とは、水中を流れてくる虫やミミズよりも
水面を流れてくる虫や、水面すれすれを飛ぶ虫に対して
より興味を示すようになるのだ。

虫を模した毛鉤釣りにも、水中勝負と水面勝負とがあり、
水中勝負の方ならば生きた餌で釣る事ももちろん出来るが、
この時期辺りから、毛鉤釣り独特の水面勝負である
「ドライフライフィッシング」が佳境に入る。

どんな感じかとザックリ言えば、

魚が水面を割ってニュッと顔を出したり、パシャっと跳ねたりしながら
虫を食べているので、先ずはその姿を目で確認する。

次に、食べてる虫に似せた毛鉤を、
その魚の1m〜1.5m上流にそっと置き、ごく自然に流す。
そうすると、虫と間違えて喰いついてくれる…「ハズ」である。

ま、言えば簡単だが、そうは問屋は卸さない。。。

所用が重なったりして、釣行までなかなか至らないが、
片思いの恋人の様に、想いが募れば募るほど、夢と楽しさは、増す。

あ〜、

一週間くらいテント張って、犬っ子達連れて、釣りとキャンプしないなぁ〜。

「田に水が入る頃になると寒くなる。」と聞かされるが、全くその通りだ。
昨晩からの雨は、今朝にはあがったが、ちょっと寒く感じる。
でもこの度の雨は、山野や畑の緑を大きく育て、
ヤマメやイワナに新たな酸素と餌を与える事だろう。

西洋花梨(マルメロ)の花が咲いていた。

良く見ると、その蕾はまるで「いちごソフトクリーム」だ。

花びらが薄めでとても柔らかく、開き始めるとすぐに、
弱い風などでも、ヒラヒラというか、ヘナヘナになってしまい、
意外にカタチが崩れやすい。


ところで花梨系の「ジャム」や「ジュレ」が大好きで、
麦の焼けた香ばしさ(特に自然酵母系のパン)に合う。
飲物は、ま、コーヒーやお茶も良いけど、シャルドネ系や
ピノ・ブランなどのスッキリ系辛口白ワインがあると嬉しい。
それもスパークリングやシャンパンならもっと嬉しい…v(^^;

(また喰いモンに走ってしまったので、話題を少しだけ変えよう。)

花梨の瘤(コブ)とか根っこの太い部分は、とても良い材料になる。
木目が複雑に入り組んでいて、磨くと浮き出る。
主に、高級クラフト系の材料(例えば、カスタムナイフの柄の部分や、
釣竿のリール取付部分など)として使われる。
でも、製材や加工に手間隙がかかるし、技術もいる。

クラフト好きな私も、以前に、釣竿のリール取付部分として
半加工された部品を購入し、あとは自分で微調整と仕上げをして
使った事はあるが、確かに良い物が出来るものだ。
...もっと詳しく

朝の犬っ子達との散歩も、いよいよ緑に包まれて、
「青嵐(アオアラシ)」の季節も間もなく佳境入りつつある。

道すがら、太く古いブドウの木から生えた若葉が
少し大きくなっているのに気が付いた。

写真を撮っていると、

「他の木は切ってしまったけど、これは切らなくて良かった〜」と、
畑の持ち主が話しかけて来てた。
ナイヤガラで、出荷用ではなく今では自家消費用だそうだ。

そんな話をしていたら、

別の散歩中のオジサン(農家OB)もわざわざ足を止めて、
「ぶどう、もう出てるべー」と。

どうやら、この中心の「ぶどうの赤ちゃん」の事の様だ。

さらに続けて、

「この二つのうち、片方をトル(間引く)と、良いブドウになるんだぁー。」

と、丁寧にアドバイスまで頂戴してしまった。

ま、今日の私の頭の中では、

「ぶどうの葉っぱなんかも美味いだろうな…。」
「イタ飯だったか?トルコ飯なんかで使ってたけど、どんな料理だっけ???。」
「間引いたぶどうの若葉と赤ちゃんは、ピクルスが美味しいかも???…♪。」

なーんて事が渦巻いていたのだが。。。(><;


…道端のペパーミントも勢力を拡大し始めて、すでに初夏の兆しでもある。

たまにゃ「ミント水」も良いしぃ〜♪
「桃のシャーベット」に、ミントを添えてぇ〜っと♪
(↑↑↑↑ いつまでもやってろ! 死ぬまでやってろ!)

日々の犬っ子散歩も、徐々に「サマータイム」に移行して来ている。

なにも法律や条例で決められている訳でないので、
自分勝手にバリアブルに移行するのだが、
その基準たるや「全くの日和見」である。

おっと、言葉遣いを間違えた;

「その基準たるや、全くの自然体である」の方が、聞こえが良い。

ともかくも、

今朝も「月山(Mt.Gassan)」がスッキリと見えて、気持ち良い!

昨日の日曜は、山菜の「ホンナ」を採りに谷筋をトラバース。
周囲は、黒木(針葉樹)や雑木(落葉広葉樹)に囲まれていて、夏でも涼しい。
ちょっと上にはまだまだ残雪があって、冷たい雪解け水も混じる。

<ヤン・ワッカ・タイ>という語がある。

アイヌ語で、<冷涼な・川の流れる・森林地帯>という意だそうで、
「やまがた」の語源説のひとつとも言われている。

やや広域な場所を指す言葉なので、この場合の「川」というのは、
「最上川」の事なんだろうと推測しているが、
こんな枝沢だって、末は最上川となるので、
ここは、<ヤン・ワッカ・タイ>の超ミニ版というか、
小宇宙という事にしておこう。

ところで、こんな谷筋のやや緩めの斜面の一部に
腐葉土が作られ続けてる様な場所があるが、
そんなところに「ホンナ」がある。


さて、帰り駄賃にと、峰に張り付き「コシアブラ」を採りつつ登り詰め、
さらに隣の峰に渡って、その稜線に沿ってまっすぐに下る。

下山途中、人間のそれよりも大きな排泄物を4箇所で確認。

とりあえずは「出くわしません様に」と、
時々「カシワデ」をパンパンと打ちながら、無事下山。

「気を付けよう! 道迷いと、黒く大きな野生動物との遭遇」(もろに字余り;)

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