しだれお
▼透明なハクチョウの飛翔・・・(!?)
週明けは、雪となった。
それも「春のクサレ雪」という事で、結晶が大きくて且つ非常に湿っている。
朝の犬っ子達との散歩でも、自分を含めて犬っ子達や
その辺の生き物全般の活性が低いのだろう。
なんだか写真を撮る気にもならない。
昨日の好天とはうって変わって、只々、黙って淡々と歩く歩く。
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朝のやや渋滞気味の中、北帰行のハクチョウ数羽が、
重たい鉛色の空をバックに純白色を際立たせてながら、
超低空飛行で車のフロントガラスの前を横切った。
ハクチョウの飛ぶ姿は好きだ。
牧水の「白鳥は悲しからずや、空の青、海の青にも、染まず漂う・・・・」という
歌はやはり凄いと思う。
その圧倒的な色の違いを以って、ビジュアル的な美しさと共に
疎外感的なものを強調しつつ、感情移入まで見事に果たしている。
でも、
あのハクチョウの飛ぶ姿を、今日の様な曇った空や、
霞や霧などを背景にした<逆光>で見ると、
私の眼には透明な感じに映るので、なんだかとても幻想的だ。
こんな感じの「透明なハクチョウの飛翔」は、
本来の素な意味での<Fancy(幻想・空想)>という事を
問い想わせてくれる。
2011.02.28:shidareo
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