しだれお
▼只今、トナカイと共に極地をバーチャル旅行中! Marry Xmas!
ヤン・ウエルツル著 中垣虎児郎訳 「極北生活三十年」という
非常にマイナーなノンフィクションがある。
実は、私が小学校の低学年の頃に、マンガばかり読んでいたからなのだろうが、
母と姉とが共謀して、強制的に一冊のマトモな本を買い与えてくれた。
それも誕生日のプレゼントという名目で・・・ある。
当時の私としては、マトモな本よりも、レーシングカーか、
ジェット戦闘機・・・当時の最新鋭は確かロッキードF104等の
プラモデルの方が嬉しかったのだが、プレゼントであるので致し方ない。
そんなこんなで、文字がビッシリ詰まっているマトモな本に
目を通さざるを得ないハメとなった次第だ。
で・・・・読んでみると・・・・すぐに夢中になった。
私の一切見知らぬ、シベリアのタイガ、ツンドラ、永久凍土、トナカイやイヌゾリ、エスキモー、
捕鯨、ベーリング海〜北極・・・・という具合に、想像もつかない景色や情景を想像し、読んだ。
おそらく、アウトドアとか冒険旅行という類いの事の、原疑似体験と言えるのかも知れない。
その後、本の題名と、トナカイ、ツンドラ、シベリア系エスキモー、地衣・・・等の
おぼろげなイメージだけ残し、すっかり忘れてしまったまま、
あっという間に40数年が経ってしまっていた。
もう一度、読んでみようと思い立ったのは一週間前。
ネットで検索し、ア●ゾ●では@5.000円、別の古本屋さんでは@500円。
ま、片方は単行本で、片方は世界ノンフィクション全集の中・・・という事で
値段が違うんだろうな?程度に理解して、でも内容は変わらないだろうから
もちろん、@500円の方をチョイスした。
ともかくも、
昨日は、進む老眼に鞭打って、またもや夢中になって読みふけってしまった。
小学校の低学年以来の、2回目の”極地旅行”であるが、
見える景色も、感じ取る情景も、幼いころとはまるで違うのに我ながら改めて驚きつつ、
脳みそは、只今、トナカイと共に極地を旅行中!である。
Marry X'mas !
2010.12.24:shidareo
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