しだれお

▼ツクシん坊もオガって来てた。

日課の犬っ子達との散歩である。
毎朝晩と近所の同じ様なコース辿るが、日々変化する。
今朝は、少し穏やかだったせいか、顔見知りの人たちと沢山出会えた。
これが厳冬期だとほとんど誰とも会わない。季節が移った証でもある。

おっ、知らぬ間に、ツクシん坊もオガって(育って)来てた。

ま、たかがツクシなのだが、でも、毎年数本は食べる。

けっこう苦いし、なんか粉っぽい。

美味しいか?と聞かれれば、「ん〜」であるが、
春が体の中に入って来て、それが実感となる気がする。

多分・・・だが、

ツクシん坊といえども、ホンモノの命。
そのホンモノの命を自分の手で奪い(要は、ツクシを摘む)、
そして実際に食べるという行為を通してのみ
感じられる事ではなかろうか。

例えば、観光旅館の「春お膳」みたいな料理の中に「ツクシ」が出たとする。
それを目で眺めたり食したりすれば、
それなりに「あー、春なんだなー」とか感じられもする。

でも、

山菜なども同じだが、出来る限り他者の手を借りずに
自分の身体を使って採取し、調理し、食べた方が、
それは、よりダイレクトに活き活きと伝わってくるもんだ。

ところで、以前、俳句の会にスポットでよばれた事があって、
「ツクシん坊 今年も生えたと 白髪抜く・・・」と駄句を詠んだら、
みんな(特にご年配の方々)から冷たい視線を受けた事があった。(汗)


    ま、いいかぁ。。。
画像 ( )
2010.03.24:shidareo

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