しだれお

▼つれずれなるままに…

貴ブログを拝見しておりましたら、高畠ワインのお話が目に止まりました。あそこの葡萄は、たしかマスカットベーリーAではなかったかなぁ…と。この葡萄品種の元樹は、明治中期、上越岩の原の名主川上善兵衛氏が、勝海舟翁にそそのかされて、交配に交配を重ね、3986番目に成功したもの。善兵衛氏は、著作権などどこ吹く風。乞われれば誰にでも苗を分けるお人であったらしく、広島の竹原あたりのワインもこの種です。今は、サントリーの傘下となりましたけれど、岩の原ワインの「3986」は、今も健在です。ちょいと
値がはりますけれど、まさに重厚、これぞ雪国の葡萄酒…なんて
味音痴の世迷いごととお笑いくだされたく。
提灯を持つつもりはこれなく、ただ、小学館刊、小関智弘著「越後えびかずら維新」という善兵衛伝、を編集いたした関係でのたわごとでした。どっとはらい。
私の郷里薩摩では、何やら寂しいなぁ…という気分を「徒然(とぜん)なかねぇ」と言います。兼好法師もご存知あるめぇなぁ。
伊勢物語のからごろものくだりにある「ほとびる」もいまだに使いますけな。古語は田舎に埋もれておるようです。東京にはなぁんもなかばいねぇ。爺さんのたわごとでした。ご無礼の段ひらにひらに…




●2014.11.03
●鍋倉孝二郎
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