しだれお

▼その予言は。。。

Macが世に出てやや経過した1980年をちょっと回った頃でしたが、
アルビン・トフラーというアメリカの社会学者が
「第3の波(The Third Wave)」という本を出しまして、
私なんぞもかなりハマっておりました。

ま、平たく言えば、その後の情報環境の発達と
それがもたらす社会の変化(というより変容)の事で、
要は、今みたいな社会が必ず来ちゃうよっ、てなハナシなのですが、
その予言は、ほとんど現実になっている様です。

彼が引き続き出した著書「パワーシフト」には、
まさしく、クマ仙人さんがほぼ現実として垣間見ているところの、
「権力のシフト」について述べられているのですが、
今回の一件で、かなり決定的になってしまったなぁ・・・という感じです。

人って、自分が力を持っていると知ってしまうと、
仮に、それがホントーでも、勘違いであっても、
いずれ、いっぺん使いたくなるモンでもあるみたいだしィ。

それも・・・携帯電話やPC、VTR、デジカメ、Netと言った、
ほぼ誰もが、常識程度に日々何気に使っているモノにこそ、
使い方次第では、とてつもない大きな力が秘められている事に、
誰もが改めて気付かされた日となったのでは?

ま、チカラも、カネも、知恵も、工具も、農具も、使い方次第。
どう使うかは、ヒト次第。

ネット技術だって、元々は核戦争を想定した通信の確保だし、
コンピュータに至っては、元々は弾道計算装置。
デジタル画像やそのその処理技術だって同様。

だから、今回を機に、今生きてるこの情報社会って、
万人の万人に対する闘争の為の社会(疲れちまう)でもなく、
また、支配VS被支配という闘争の為の社会でもなく、
ホントは、人ひとりひとりの為の社会(の実現)に向かうんだなーって、
改めて思い返してみるのも良いと思う。

ま、そうは言ってみても、いろんな事が起きてしまうのも世の常だし。。。

今回の一件だって、賛否や善し悪しは別にしても、
やってしまった事自体は「テロの手法」そのものだし。

マスコミを筆頭にしてみーんなで騒ぎ立る結果となり、
更なる情報拡散を呼んでしまって、
日本国中が右往左往状態に陥ったという始末であった様な。

この一件から、何を学ぶも「人次第」なんで、或る意味で、
なんだか怖い面も大きいなぁ。。。
ま、でも、実験や研究に拠ると、例えば「未来」であるだとか、
イワユル対象が曖昧な場合は、楽観視した方が良いらしい。
その方が「幸せを得る機会が確率的に多くなる・・・」のだそうだ。

・・・・・・・・

前述のアルビン・トフラーは、「人が動く(人を動かす)」という事の背景には、
たった3つの要素しかないとも言ってました。

その3つの要素って、「富」と「暴力」と「知恵」だそうである。

富って、貨幣でもあり、資源でも産物や恵みでもある。
法は、暴力が昇華したものと聞く。
知恵は、学び、教え、則でもあり、信条とか宗教でもあり、意味や情報だろう。

現代社会に於いて、これら3要素の全ては、
すでに、「情報」と深く結び付いてしまっている事は明白だろう。
逆を言えば、「情報」に還元できると言える程かも知れない。

そういう意味に於いても、好むと好まざるとに関わらず、
私達は情報社会の中で生きている。(・・・んだろうなぁ;)


●2010.11.11
●shidareo
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