一福屋@鈴木農園

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 遂に最盛期を通り過ぎ、収穫終了のタイムリミットが始まりました。

 トメイトは3段目〜5段目辺りを収穫中ですが、この辺りのトメイトは丁度さくらんぼの忙殺期と重なっていましたので、なかなか実なりがよくありません。

 おまけに最近は、ハウス内温度の上昇でトン付け効果も下がりっぱなし。

 

 出荷部長によると、「お盆まで収穫できれば良し!!」とのこと。

 あぁ、終わってしまうこの悲しさ。

 今思えば、このハウスで一人泣いたことも、暴れたことも、叫んだことも。

 生き物相手の難しさをよくよく教えられました。

 さらばトメイト、達者でな。

 鈴木農園のハウス数は全部で六棟。うち、育苗専門が一棟で、後は全て野菜栽培用です。

 でも、六棟全てのハウスでいつも野菜が栽培されているか、というと実はそうでもありません。なので鈴木農園には、「お楽しみハウス」なるものが存在します。

 この「お楽しみハウス」内で、新品種を育ててみたり、言わば商品にならないようなような、どうでもいいものを作ってみたり。収穫まで辿り着けば、友人農家さん等にお裾分けしたりします。

 このハウス内から新商品が開発されることもあれば、「こりゃだめだ」とさじを投げることも。つまり「遊び」の部分です。

 今の季節はトマト。ミニトマト、中玉トマト、大玉トマトが所狭しと植えられています。だから、その品種もばらばら。あま〜いトマトもあれば、何の味もしないバカトマトも。来年度作付の品種決定まで、研究熱心な日々が続きます。(中玉の「フルティカ」はまぁまぁでした。)

 そんな「お楽しみハウス」で一際目をひくのが写真の黄色いトマト。品種は「黄寿」。収穫時期を間違えなければ「とびきりうまい」とのことでしたが、私の食す限り、「とびきりまずい」。

 たぶん、収穫したのが遅すぎたのでしょうね。なにせ、取締役も「これはダメです」の一言で、見向きもしなくなりましたから・・・。

 珍しい品種ですが、商品化とはなりませんでした。残念。

 中玉トマトの房取りに成功して大喜び。

 一口大なので、夕方にお腹が減ってきた時はおやつ代わりに食べます。

 次々と花が咲くのでトン付け作業が大変ですが、病気は出にくいし、変形トマトもあまりな〜い!!

 
 おまけに味は甘いとくれば、つくづくめんこい奴らです。
 

▲おらいの中玉たちは、たまに「ゆぴあ」に並びます。


    ▲鈴木農園役員一同