精のノート
▼マダリソの思い出 ザンビア人は歯が命?
アフリカの人たちの顔立ちというと、
大きなまん丸の目に真っ白な歯が印象的だと思う。
子どもたちがそんな目を一層大きくして瞳を輝かせ、白い歯を見せながらにっこり笑ってくれると本当にかわいらしい。
そしてよく思った。
なんでザンビア人はこんなに歯が白いんだと・・・。
ザンビア人に聞くと
「さとうきびを食ってるからだ!!
お前たち日本人はさとうきびを食わないから歯が白くないんだ!」
との答え。
驚いた。
歯が白いのはさとうきびが原因!!??
たしかに大人も子どももよくさとうきびをかじっている。
長くて太いさとうきびを歯で上手に向きながらかじっている。
さとうきびをかじりながら歩いている姿をよく見る。
僕が教えていた子どもたちも休み時間にどこかに行ったなと思うとさとうきびをとってきてはかじっていた。
甘いのが苦手な僕はあまり食べないでいたのだが、
「ティーチャーも食べな!」
と言って子どもたちがよくくれた。
その日も夕方、腹を空かして帰宅しようとすると、サッカークラブの子どもが
「コーチ、これを食っていけよ!パワーーーーー!!!」
と叫びながら長いさとうきびをくれた。
これはいいと思い、ザンビア人みたいにミニバスの中でむしゃむしゃやっていた。
すると・・・
それを後輩隊員に見られていたらしい。
「せいさん、ほんとザンビア人と一緒っすねえ。
ミニバスん中でシュガーケーン(さとうきびのこと)かじってんのザンビア人かせいさんくらいでしょ!」
と笑われた。
僕も言い返した。
「いいんだよ!お前さとうきび食うと歯が白くなるのしらねえだろ!!」
言い訳もザンビア人と同じだった・・・。
夏になり、すっかり日焼けして、今じゃザンビア系日本人になった。
あの甘い味がちょっぴり懐かしい。
写真はさとうきびをかじる少年
画像 (小 中 大)
2010.07.14:sei36
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