精のノート
▼マダリソのつぶやき 貧困と富の分配
今日、わが1年7組のHRでは、山形の国際協力NGO、IVYさんに来ていただき、貧困と世界の富の分配についてのワークショップを行っていただいた。
子供兵の問題を掘り下げていくと、その根底には貧困という問題があった。
また、貧困にあえぐ者たちは、犯罪によって富にアクセスしようとするということもあり、その流れの中で、子供たちがテロや武装組織に組み込まれてしまうことも考えられた。
だから、貧困について知っておく必要があると思い、今回、カンボジアで教育や農業支援を行っているIVYさんに、カンボジアの写真やロールプレイを通して、裕福層と貧困層の違いについて考えるワークショップを行っていただいた。
ロールプレイでは、一人ひとりがカンボジアの家族になりきってふたつの家族の様子を演じ、裕福層の暮らしと貧困層の暮らしを比べてみた。
そしてある仮想の村での収入や支出を予想し、いかに格差が開いているかを知った。
その中で、貧困層の家族を演じたグループは「なにもねえんだよ」と開き直ったり、裕福層のグループをねたむ場面もあり、これが実際の村での感情となっていくんだと体験的に知ることができた。
そして、世界の富の80%をたった20%の裕福層が独占しており、残りの20%の富を80%の人々(ほとんどが中間層の人々で、20%ほどの貧困層の人々は世界の富の5%ほども持っていない)が持っているというアンバランスな事実を知り、これはやばいだろうとみんな驚いていた。
最後にこういったカンボジアの状況、世界の富の分配の不公平さをどうしたらよいか、自分たちで考えて発表した。
どれもが彼らなりに出した素晴らしいアイディアだった。彼らの発想の面白さに担任は感心した。
現役の東北大生と山大生にもファシリテートしてもらった今回のワークショップ。
終始、楽しくまさに参加体験型のだいご味を十分に味わうことができた。
そして、自分たちなりに貧困について考えることができてよかったと思う。
画像 (小 中 大)
2010.07.07:sei36
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