精のノート
▼マダリソの思い出 ビヨンド・ザ・ボーダー
日本にいてはなかなか見えにくい物がある。
そのうちのひとつに国境がある。
日本は島国で外国と隣接していないため、国境が意識されず、また、外国に行く時でもたいていは飛行機で空を飛んでしまうため、実際に国境を越えるという感覚はないと思う。
ザンビアはアフリカ大陸の内陸部にある。周辺をジンバブウェやマラウイ、コンゴ、アンゴラ、ボツワナ、タンザニアなどに囲まれているため、国境周辺には出入国管理局があり、入国管理官がパトロールをしている。
さて、その普段意識しない国境を僕は「越えた」。
先日紹介したバンジージャンプができる場所はザンビアとジンバブウェの国境にある。ザンビアとジンバブウェをつなぐ橋の真ん中にある。
だからバンジーをするためには一度国境にあるザンビアの出入国管理局で出国の申請をして(実際には窓口でバンジーをすることを伝え、ハンコをもらうだけ)ザンビアの「外」に出る。
歩くこと数分。ザンベジ川に架かる橋が見えてくる。橋の向こう側はジンバブウェ。そして橋を渡っていくとそこにあるのは・・・・・。
ザンビアとジンバブウェのボーダー。
黄色の線で示されたそのボーダーをまたいでみる。
その瞬間自分は国境をまたいでいるのだという不思議な感覚がこみ上げてくる。
この国境には政情不安定で経済が大打撃を受けているジンバブウェの国民が物資を買い求めてザンビアに入国する「ボーダー越え」の人々が多く見られる。
地球市民ということを考えるとなんら意味をなさない国境。
その意味をかみしめながら国境を踏んづけてみた。
ちなみに「ビヨンド・ザ・ボーダー」というボランティア精神をテーマにした映画を観て派遣前に使命感を燃え上がらせた。
画像 (小 中 大)
2009.09.24:sei36
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