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▼植物学者カール・フォン・リンネ【Carl von Linne】

リンネは♂、♀の記号を考えた学者です。

♂と♀の由来は、1737年に出版された彼の著書「植物の属」に用いられたのが最初であるようだ。後世の人々にリンネ記号と呼ばれるようになった同書の7つの記号の第五番目が雄の個体をあらわす♂、7番目が雌の個体をあらわす♀である。♂はローマ神話の軍神マルスおよび金属の鉄の記号であり、♀はギリシャ神話の美の女神ビーナスおよび金属の銅の記号であった。


牧師の子として、ラシュルトで生まれました。幼時より花を好み、「小さな植物学者」と呼ばれるほどでした。幼いころから、牧師になるように勉強していましたが、ルンド大学、ウプサラ大学で医学を学び、植物愛好家の父の影響で生物学も勉強していました。

一時は医師として開業しましたが、ウプサラ大学で植物学者 O.セルシウスと出会ったことが彼の将来を決定しました。1730年、同大学植物学講師となり、スウェーデン各地を旅行し、植物採集をして、自分の庭で生息地別に分類し、多くの学生に講議を行いました。1732年にラップランドを探検。1737年に出版した『ラップランド植物誌』が好評を博して、彼は一躍有名になりました。

これより前に(1735年)「自然の体系」を著わし、動物、植物、鉱物に関する分類体系を築きました。彼は花粉が雌しべについて種子ができる植物の生殖法に注目し、雄しべ、雌しべの数の差異といった形態を基準に種、属、目、綱に分類するという分類学の基本的な体系を考え出しました。

彼によって始められたこの植物分類の方法は、動物分類にも転用され、やがて博物学の対象とするものすべてに取り入れられるようになり、彼は分類学の父とも言われるようになりました。

1753年『植物の種』を出版。「自然の体系」「植物の属」(1737年初版)と合せて、二名法を確立しました。


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●2005.12.10
●sei
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