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▼ポルトガル人夫婦

今日はさすがに波が小さかったからサーフィンはパス。(写真は昨日サーフィンに行ったときのやつ。このコラムとは全然無関係(笑))

その代わり、仕事後直行したいつもの居酒屋で、たまたまカウンターで隣に座ったポルトガル人夫婦との会話に華が咲く。

彼らの祖国、ポルトガルは、食べ物が旨いらしい。日本と同じく、ほとんどの地域が海に面しているので魚が特に旨いそうだ。味付けも日本食のようにシンプルで、塩コショウとオリーヴオイルだけ。まるで日本の「わさび醤油。」サントリーウイスキーの「響」のように、「何も足さない。何も引かない。」真に素材を活かした料理。そして、それと見事にあうワイン。聞いてて正直、よだれジュルジュル。当然、最大限足して最大限引いて、何を食っているかも分からないアメリカの食べ物に対する愚痴で、お互い相当盛り上がった。やはり、こっちの食べ物はマズイという感覚は世界共通のようだ。

もう一つ盛り上がったこと。それはアメリカ人はマジメ過ぎるという点だ。

仕事にしろ、人生にしろ。よく、日本では当たり前の「仕事後→飲み」の話をすると、皆驚く。「何でまっすぐ家に帰らないんだー?」と大概のアメリカ人は疑問に思う。彼らの中では、「仕事後→まっすぐ帰宅→家族と過ごす」というのが当たり前。それ自体は確かに素晴らしいと思うが、きちんとし過ぎているのだ。マジメすぎるのだ。だから、カリフォルニアなんかは、深夜2時以降の飲み屋の営業は法律で禁止されている。日本の「朝まで行くぞー!」という世界はない。2時きっかりに全照明が明るくなり、Musicは止まり(さすがに「蛍の光」は流れないが…)、店のボディーガードが客を無理やり外に出す。そのポルトガル人夫婦も最初は驚いたそうだ。

ポルトガルでは朝までGO!は日常茶飯事。仕事よりも人生をいかに楽しむかに重点が置かれているようだ。たしかに、ヨーロッパを独り旅した時も思ったが、今まで出会ったヨーロッパ系の人は皆そんな感じ。彼らは本当の意味で人生の楽しみ方を知っている。精神的ゆとりが違うのだ。

「そんなに気張ってどうすんの?」
「一度しかない人生、楽しまなきゃ!」

そう言ってその夫婦は会話を締めた。

いろいろ考えさせられることが多い毎日だ。

画像 ( )
2005.07.01:えのっち

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