山菜屋ブログ

▼酒蔵「竹の露」さんを見学しました。

2012年2月11日(土)
鶴岡市羽黒地区にある
酒蔵「竹の露」さんを
先日の鼠ヶ関岩ノリ体験で
ご一緒した方々と一緒に
見学してきました。


「竹の露」さんは、創業が安政5年(1858年)。
出羽三山信仰の長い歴史の中で繁栄してきた酒蔵です。

蔵の詳しいことは、公式HPをご覧ください。

「竹の露」合資会社

さて、私たちの酒蔵見学について
レポートさせて頂きます。

まず私たちを出迎えてくれたのが、
入り口にずらりと並んだ「白露垂珠(はくろすいしゅ)」
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羽黒地区で栽培された酒米を使い、
蔵の敷地内に掘られた井戸から汲み上げた地下水を仕込水に使った
地域にこだわり、地域に誇りを持つ蔵人たちの手から生まれてくる清酒です。

また「白露垂珠」は、全国新酒鑑評会で、
6年連続の金賞受賞を達成し、
この記録は現在も破られていないという、
素晴らしいお酒です。

次に事務室へ通された私たちを待っていたのが
品評会用のお酒。

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利き酒をしながら、酒米の話や、仕込水の話などを伺いました。
お酒には一つ一つにラベルが付けられて、
いつの時期のどんな酒米のどんな仕込み樽なのかなど、
一目でわかるようになっています。

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酒米にもいろんな種類があり、
それぞれに特徴があって、またその酒米の削り方などでも
仕上がり具合が変わることなどを伺いました。

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そして、酒米の歴史を紐解いていくと、
ここ庄内がとても大切な土地だったということでした。

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今では主流になっている酒米の多くは
庄内の方々の手により、品種改良が施された末に
生まれたものも少なくないそうです。
先人たちの飽くなきチャレンジ精神は素晴らしいものですね。

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って、みんな聞いてますかぁ〜!(爆)

これが、仕込水として使われている「出羽三山深層水」です。

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蔵の敷地内の井戸で地下300メートルのところから汲み上げられています。
この地下水は、出羽三山に降った雪が地層深く浸透してできた深層水で、
天然アルカリ無菌超軟水として古くから名水として知られています。

井戸を掘ったときの地質の変化なども、
蔵の中には展示してありました。

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出羽三山の主峰月山に降り積もった雪が地下水となり
数千年の年月を掛けて蔵の敷地内まで流れ着いたものが
地下300メートルにある高圧の水晶地層地帯よってに磨かれたものだそうです。

この大きな機械はお米を蒸す機械だそうです。

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この機械に入れる前にお米を研ぐ作業がありますが、
これが寒い冬の時期、大変な作業です。
作業する方々のぴったりと息の合った作業は見事だそうです。

蔵に入る入り口にあったこの煙突は、
現在使われていないそうですが、
2本着いた管が気になりました。

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ここを、米を研いだとぎ汁が行ったり来たりするのだそうです。
え?研いだ米でしたっけか?
まぁ、煙突がこの管の支えにしか使っていないとのことでした。
この辺は曖昧な話ですみません。(爆)

さて、次に見せて頂いたのが麹室。

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麹菌を作るところです。
作るときに使われる道具を見やすいように並べてくださいました。

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この作業に入ると、泊り込みになるそうです。
作業場の隣には寝泊りする部屋がありました。

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作業に使われる道具の中にワッパがありました。
とても綺麗な職人技の光るものでした。

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伺ったところ、秋田県の方に作って頂いてるとのことです。
地元では、もうこういったものを作る職人さんが
いなくなってしまったということなのでしょうか。

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いよいよ、絞りの作業です。
機械を使い、圧を掛けて絞ります。

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この、ひだひだのところに酒粕が残るのです。
ところで、この辺の酒粕はどろどろ状のものが主流ですが、
他の地域では板粕が主流のようですね。
板粕を寝かせておいて、熟成させるとどろどろになるのだそうです。
板粕との違いが、ず〜っと不思議だったのですが解決しました。

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機械の反対側から、お酒が絞られて出てきます。



ここで、さらに貴重なお酒とご対面させて頂けるとのこと。
みんなワクワク、ウキウキ。
なんと、出羽三山神社のお神酒を仕込んでいるところを
見せて頂けるということです。

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注連縄がはられたタンクを前に、
先ずは手を合わせ、
恭しく酌まれた酒が利き猪口に注がれます。

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白くにごり、まだ酒米の形が残るその酒は
ほんのりと甘くなんとも香りの良いお酒でした。
これ、最高においしかったです。

[画像]

相沢社長から、お話を伺いましたが、
みんな、聞いてますか?

というわけで、
2時間ちょっとの蔵見学でしたが、
とても貴重なお話を聴くことができました。

お酒の奥の深さを改めて感じることができました。
ありがとうございます。

さぁ、いよいよ
場所を「手打ちそば しげ庵」さんに移して
大反省会が始まります!
画像 ( )
2012.02.21:sansaiya

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