山菜屋ブログ
▼庄内在来作物探検&食談会-その5-
藤沢地区を後に、一向が次に向かったのは
「温海かぶ」を作っている一霞という集落です。
ここは旧温海町にあるのですが
国道345号線を新潟方面へ向かいます。
この国道は、その昔新潟へ続く道として栄えた街道で、
「田川かぶ」「温海かぶ」といった
在来のかぶを焼畑で作る地域が点在しています。
春の時期には菜の花が咲き乱れ、それはそれは綺麗な景色を楽しめるそうです。
残念ながら、春の時期は忙しくなる「山菜屋」という仕事上、
未だに一度も観ることができていないのがとても悲しいです。
かぶの他にも「蕎麦」「栃の実」「しな織」といった文化があり、
五穀豊穣を願って生まれた祭事や農民歌舞伎や能など、
古くからの伝統が今に残っているとても魅力的な地域です。
「鶴岡市観光連盟-温海エリア-」
その他の鶴岡市観光についてはこちらからどうぞ。
→「鶴岡市観光連盟」
さて、話がそれてしまいました。
一霞温海かぶ生産組合の組合長佐々木さんに説明を伺いながらの見学です。
この工場は昭和59年に設立され、佐々木さんは3代目の組合長なのだそうです。
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焼畑農法により、無肥料・無農薬で作られた温海かぶは、各組合員のところから工場へ運ばれます。
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その後、塩と砂糖、酢だけで漬け込んでいくわけですが、
以前、この甘酢漬けを首都圏に売り込んだ際に
あまりに綺麗な色をみて、着色料が入っているのではないかといわれたこともあったそうで、
「酢」だけで色が出るということをわかってもらうのにちょっと大変だった。
といった話もあるくらいとても綺麗な色に仕上がります。
その元となるのがこのきれいなかぶの色なのです。
採りたてのかぶは、表面がきれいなパールのような光沢があります。
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できあがったかぶ漬けは、お母さん達の手によって袋詰めされます。
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お忙しい中、私たちの見学を受け入れていただきました
一霞温海かぶ生産組合のみなさんありがとうございました。
画像 (小 中 大)
2007.12.08:sansaiya
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