くろーばーはうすのおはなし

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本日は、我が家の長男のお誕生日。
一ヶ月以上前からそれはそれは楽しみにしていました。
あまりにも期待が大きいので、
今日は母はどうやって盛り上げたらいいのか!?

家の中では一番の王様状態。
母にわがままを、弟に八つ当たりをするし、
君のそのパワーをどうやって制御したらいいのか、
毎日、母は思案してます。

それでも、この一年たくましくなったなあ、と思うよ。



母は知っているよ。
家の外ではよく我慢していて、
大人の言うことをちゃんと聞いてること。
決して弱音をはかないようにしていること。
弟の面倒をよく見ていること。

母にとって君は戦友だと思っている。
パパが倒れてから、ずっと一緒に頑張ってきたから。
小さいながら、大きな変化を受け止めようとして、
頑張っていたこと。
感謝しているからね。

もっともっと大きくなって、たくましくなれ!



そして、母に連れて行かれた先は、実家から徒歩一分の建て売り住宅。
確かに近い。シングルマザーの私には実家に近いことは有利です。

不動産屋さんに、家の中もすぐに見せてもらえました。
感想は…第一印象が暗い!外観も黒が基調のモダン調で、インテリアもモノトーン。
黒い床。白い壁。コントラストが強すぎて落ち着かない。
母は黒い床ってきれいじゃない、とは言ったのですが、
どうも、私は、毎日見ていたら気が滅入りそうな予感がしてしまいました。
色って、どうしても気持ちを大きく左右すると思うから。
間取りも決して広くはないのに、細かく区切られていて、動きにくそう。
価格を抑えるためなんだろうけど、なんか窮屈な感じ。

「で、どうするの?」と、決断を迫られる私。
実家から近いのはすごい魅力的だけど、この家、なんか違う。

「じゃ、まだ他の敷地も空いてますから、そちらで検討しますか?」
と言われ(建て売り住宅って、こういう風に誘導するためのものでしょうけど)、
さらに、実家に近い角地を勧められる。
全然土地のことって、わかんないなあ。
どうしよう。私一人で決めないといけないのはきつい。

それでも、家を建てるということを少し考えたとき、
確かに今住んでいる賃貸の家に払っている分を持ち家に払う方が有意義に感じると思うし、
住んでいて感じる不便さ(結露や、気密性のなさ、温度調整がうまくいってない。
子供たちの成長につれて間取りが合わなくなる予想など)は確かに存在していました。



そして、ここ数年私が感じていること。
それは、人はいつかこの世を去っていくということ。
ある人が亡くなり、そのひとの周りにあった物だけが残るけれど、
これもいつかはきっとなくなってしまう。

じゃあ、残るものってなんだろうかって考えると、その人との「記憶」だけなのかなあ、と。
それならば、よい思い出をたくさん作っていきたいと思うようになったのです。
これは、亡くなった人たちだけでなく、今はもう会えなくなった人たちにも共通すると思う。

それに、あと10年ちょっと経ったら、子供たちも私の元を離れていくということに気がつき、
それならば、これから10年でこの子たちといい想い出を作っていきたい、と思うようになりました。

そのために、家を建ててもいいのかも、と思い始めました。




プロフィールに書いてあるように、今年(2009年)4月までは全く家を建てるなんて思っていなかった私です。
では、なぜ建てようと思ったのか。ある程度、順を追って説明しようかと思います。

我が家は、主人と私と息子2人の4人家族でした。
ごく普通の働き盛りのパパ、やんちゃな息子たちに振り回されるママがいるというどこにでもある家庭。

けれど、去年の春、病気のため、パパはお星様になってしまいました。
ずいぶんパパは頑張ってくれたのですが、病気はパパから最後まで離れてくれませんでした。

そして、残された私たちは、それまで住んでいた土地を離れ、私の故郷に帰ってきました。

去年、一年間は新しい生活に慣れるために、私も子供たちも必死に過ごしてきたように思います。
私たち親子を支えてくれる周囲の温かさや、子供たちの順応性の高さや成長の目まぐるしいはやさに助けられ、
私もなんとか過ごすことができました。



でも、少し私の心に余裕ができはじめたら、なんとなく不安な気持ちになってきました。
このままでいいのだろうか?私は、ここから、ここでなにをしていけばいいのだろうか?

それまでの人生プランは、主人がいるから思い描いていたものばかりだったので、
まるっきり想定外の状態に立たされて、途方に暮れてしまいました。

そんなときでした。私の母が「うちの近所にいい不動産物件があるから、みたら?」と言ってきたのです。



おはようございます。

関東以西は梅雨明けしてますが、まだ梅雨の真っ最中の我が地方。
ここのところ、ずっと雨で滅入ります(お庭の植物に水やりしなくて楽だけど)。

我が家の長男が、今朝「咲いたよ!紫の花!」と、興奮しながら教えてくれました。



長男が学校で間引きしてきた朝顔だったので、どれほど育つか分からなかったのですが、
見事に咲いてくれました!

写真では青っぽいのですが、実際は確かに紫です。

植物の生命力って、すごいですね。
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