幸の成る木

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職員会議が17時ごろ終った。科へ戻ると、やっぱり生徒は残っていた。そして入り口付近のテーブルに何か飾ってあった。

ススキだった。

小さなイベント好きな生徒たちがススキを採ってきて「お月見」の装飾をしたようだった。
管理室に入ると生徒たちが団子を差し出してきた。「先生、お月見ですよ。」大した用事もないのに遅くまで残って。。「まったく。。」と笑みをこぼしながら戴いた。
彼女たちには「行事」を通して季節を感じさせられる。素敵な事だと思う。今、ススキと団子を準備して月見をする家があるだろうか?

退勤時、誰も居なくなった校舎の廊下で、開く前の穂が黄金色に美しく揺れていた。
2004.09.28:PCから:count(307):[メモ/season]
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