大東住宅株式会社/佐藤晋悦

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門・塀の点検と補修

ブロック塀の目地部分のひび割れや仕上げ材のはがれなどがあると、地震時に倒壊や損傷の危険があります。
十分に気をつけて観察しましょう。
タイル貼りや吹付け塗装仕上げの場合は、ゴム製のハンマーなどを使って表面を軽く打診(力を入れずに軽く叩く)します。
仕上げが下地と一体となっている部分に比べ、はがれる危険のある部分は高い音を
発します。
仕上げ材と下地材が分離しているせいですが、これが広範囲に及んでいたり、高所にある場合は落下すると大変危険です。
早めに専門の業者に依頼しましょう。
ひび割れの幅が小さければ、塀を構成している材料に合う市販の補修剤を使い、へ
らなどで埋めて応急処置をしましよう。
いずれの場合も、門や塀が放置されている地盤面は、それらを支える役割も担って
いますので、深い掘削などで地盤をゆるめると傾きや倒壊につながります。
十分注意しましょう。

浄化槽の点検・補修

●起こり得る不具合
 悪臭、汚水流出

●自分でできる補修方法
 法律により、浄化槽の使用者には、専門家による定期的な保守点検が、義務づけ られています。
 一般的には、都道府県に登録された保守点検業者と浄化槽の維持管理契約を結び ます(有料)。
 保守点検業者がわからない場合には、保健所または市町村清掃担当課へ問い合わ せましょう。
 また、この点検とは別に、年1、2回は汚泥引抜きなど槽内の清掃をすることが必 要です。
 この場合は、市区町村の許可を受けた清掃業者に依頼しましょう(有料)。  
 浄化槽は適切な利用管理を怠ると、機能低下による害虫発生や、浄化槽内への落 下事故などに至るおそれがあります。
 浄化槽の取扱説明書はしっかり読んでおきましょう。

O浸水のおそれのある地域にお住まいの方へ「浸水したら…」
 浄化槽内に雨水が入ると浄化槽の機能は損なわれます。
 また、送風機内に浸水したら壊れてしまいます。
 専門の業者に依頼し、清掃、点検あるいは修理・交換など、機能回復の措置を講 ずることが必要です。

下水道指定工事店
排水設備工事は一定の技術水準にそって正しく行われないと、詰まって故障の原因となったり、下水道機能に悪い影響を及ぼすことがあります。
このため、お住まいの市などでは、排水設備工事に必要な専門知識と技術を備えた業者を・認定登録して「○○市下水道指定工事店」でなければ行うことができない
としている場合もあります。
お住まいの市町村などに確かめてみましょう。

排水ますの点検・補修
●起こり得る不具合
 沈下、つまり、凍上(寒冷地の場合)、庭木の根侵入。

●点検のチェックポイント
 塀の設置や庭土の盛土、植木などで損傷が起きることがあります。
 木の根や土が排水ますの中に入り込んでないか点検してください。

トラップの点検・補修
●起こり得る不具合
 悪臭、つまり、水漏れ。

●自分でできる補修方法
○封水の確保
 トイレや浴室の床、洗濯機置き場の排水口など、水が流れる頻度が少ない
 と封水が蒸発し、悪臭の遮断ができなくなります。
 時々排水口に水を流し込み封水を確保しましょう。
○管トラップの分解と掃除
 洗面化粧台の下やキッチンシンクの下などのSトラップは、ナット締めか
 差込式になっています。
 水漏れの際には、まずナットをモンキーレンチ等で締め直してください。
 締め直しても水漏れが止まらない場合には、下にバケツを受け、ナットを
 ゆるめてパイプを外し、新しいパッキンと交換してください。
 ナットのネジ山がすり減っている場合には、テープを巻いてナットを締め
 直してください。

排水管の点検・補修

●起こり得る不具合
 悪臭、つまり、水漏れ

●点検のチェックポイント
 水廻り部の床下は水漏れするケースが多いので、給水管と共に定期的に床下
 点検することをおすすめします。

●自分でできる補修方法
 配水管がつまった場合に、家庭で対処できる道具として吸引式のラバーカッ
 プやワイヤー式の掃除用具があります。
 これらを利用しても直らないつまりは専門の業者に依頼しましょう。