大東住宅株式会社/佐藤晋悦

大東住宅株式会社/佐藤晋悦
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給水管の点検・補修

●起こり得る不具合
 赤水(水質異常)、水漏れ。

●点検のチェックポイント
 ○キッチン、浴室および洗面所などの水廻り周辺の水漏れ発生の有無を目視
  確認。
 ○水廻り部の床下、ならびに排水管の水漏れ発生の有無を定期的に点検。
 ○水道メーターの確認
   敷地内の土中に埋設された給水管の漏水を調べるのは困難なことですが、
  全ての水栓を締めて水道メーターの動きを見ることにより、推察できます。
  右端の赤い針1リットル指針が動いているか、赤いパイロットランプが点
  灯していたら、どこかで水漏れしています。
  水漏れを発見した時は、止水栓を締め、水道局、専門の業者に点検を依頼
  しましょう。
  水道料金が突然増えたら、水漏れしている可能性があります。

●自分でできる補修方法
  赤い水は、水道工事や断水などで水道管の中を流れる水の速さや方向が変わ
 り、水道管の中の赤いさびが流れ出る事により生じます。
 しばらく水を出しっぱなしにすると無色透明になります。
 また、白い水は、水道管の中に入った空気がかき回され、無数の小さい泡が混
 入することにより生じます。
 そのままにしておけば、泡が消え無色透明な水に戻ります。
 (白い水は水質異常ではありません。)

ドア・障子・ふすまの点検・補修

身近で日常手が触れる機会が多く、汚れや不具合の生じやすい部分です。ちょっとした補修の
方法を知っておくと、家庭において容易に対処できます。

●起こり得る不具合
開閉不良、すき問、取付金具の異常、破損、汚れ

●点検のチェックポイント
○ゆがみやすき問を目視で確認
木製のドアは2〜3年を目安にゆがみやすき間がないかを点検し、建付調整は随時行いましょう。


●自分でできる補修
○ドアの下がりの補修
�あらかじめドアの下にクサビや木片をはさみ、ドアを正常な高さに固定した後に、丁番のネジを取る
�丁番を外し、ネジ穴にエポキシ系接着剤を充填
�丁番を戻し、ネジを締めこみ、接着剤が硬化するまで待つ
○引き違い戸のすき問の補修
引き違い戸上部のすき間は敷居の中央部が下がった時に起こります。これは、敷居に用いる木材の
反りが影響するもので、住まいの構造本体に影響するものではありません。和室においては、たたみを
はがして床下地材と敷居の間の飼木を入れ替えることで調整できます。
洋室においては、床下より調整しなければなりませんので、簡単にはできません。専門の業者に依頼しましょう。


○障子・ふすまの張り替え根太
ふすまは2〜3年ごと、障子は1〜2年ごとを目安に張替えをするのが理想的ですが、小さいお子様がいる家庭
などでは落書きや穴を開けるなどのいたずらがあるかと思われます。
最近では張る材質も破れにくいものや・落書きを簡単に落とせるものなどが販売されていますので、張替えの際
に検討してみましょう。
また、障子やふすまの内部を構成する桟がま斤れてしまうと強度が低下します。
ふすまは折れた部分を両側から添木を当てて補修しても張り替えれば見えませんが、障子の桟は片側から見え
てしまいます。
目立つほどの大きな破損は、専門添木の業者に補修を依頼したほうがきれいに仕上がります。



 木製のドア
木製のドアは意外に重量がありますので作業の安全にご注意ください。

雨戸・網戸の点検・補修

●起こり得る不具合
 さび、建付不良、腐朽

●自分でできる補修方法
 ○網戸の張り替え

 補修時期のめやす(維持管理状況により異なるので、あくまでもめやすです)
 15年〜20年 木製網戸の取替え
 20年〜30年 アルミ製網戸の取替え
 ※建付け調整は随時補修を行い、2〜3年を目安に異常がないことを確認しましょう。

折りたたみ式の網戸の網の張り替え

折りたたみ式の網戸の網が劣化して、伸びてしまったり、糸が切れてしまったりし
た場合は、基本的には張り替えはできず、新品と交換することになりますので、家
を建ててくれた業者などの専門家か、網戸のメーカーのメンテナンスの相談窓口な
どに連絡してみましょう。
(網戸のメーカーによっては、張り替えの依頼を受けてくれる場合もあります。)
アルミサッシの点検・補修

●起こり得る不具合
 開閉不良、すき間、腐食、シーリングの劣化による雨漏り・付属金物の異常
 
●自分でできる補修方法
○腐食の場合
 傷により腐食してさびが出た場合は、市販の金属専用クリーナーで落としましょう。
○シーリングの劣化による雨漏りの場合
 アルミ製の窓枠と外壁が接する部分には、シーリング材(軟らかい
ゴムのような材料)が充填されています。これは防水上重要なものですので、傷つけないようにしてください。
シーリング材が硬化し、はがれてきた場合は、雨漏りの原因となりますので、専門の業者に補修の依頼を
 してください。
○開閉不良の場合
 戸車に油をさすか、市販の潤滑油を吹き付けると、開閉をスムーズに行うことができます。
 戸が重くなりキィーという音がするようになったら戸車の交換時期です。交換作業は専門の業者に依頼し
 ましょう。
○建付けの調整
 アルミサッシには、いろいろな箇所に調整ネジがあります・建物の完成の時点では適切に調整されていま
 すが、使用後3ヶ月〜1年くらいたつと不具合が生じることがあります。調整をすることによりスムーズになり
 ます。
○戸車調整ネジ
 メーカーにより一様ではありませんが、戸の下枠などについています。
 調整ネジを回すことにより建具の上げ下げが調整できるようになっています。
○クレセント(締まり金具)の調整
 クレセント本体についているビスを少しゆるめて上下にスライドさせることにより調整します。特殊な形状の
 ものはメーカーの取扱説明書を参照してください。
○気密ピースの調整
 サッシのレール部分からすき間風が入る場合は、レールとサッシを密着させている気密ピースの調整をしま
 す。気密ピースを下げ、風が入らないようにしましよう。



玄関建具の点検・補修

●起こり得る不具合
開閉不良、すき間、腐食、付属金物の異常

●自分でできる補修方法
○ドアが閉まらない場合
 ドアが閉まらない場合は、丁番のビスがゆるんでいて、ドアが下がってい る場合 がほとんどです。
 ビスをしっかり締め直すか、それでも駄目な時は専門の業者に依頼して早
 急に補修しましょう。
○ドアが重い、またはギイギイ音がする場合
 丁番の油不足が原因です。ドアを開けて、丁番を支える芯棒部分に少量の
 機械油をさすと軽くなります。



○鍵の出し入れがしにくい場合
鉛筆(2B〜4B)の芯を粉状にして鍵にまぶすか、鍵穴に注入し、2〜3度抜き差しするとなめらかになります。
なお、鍵穴に油を注入することは、ほこりなどの付着を招き、かえって故障の原因になりますので、絶対にやめましょう。
○ドアの閉まる速度を変えたい場合
ドアがいつでも一定の速度で閉まる設備をドアクローザといいます。自然に閉まるので、無理に手で引っ張らないように
しましよう。
ドアの閉じる速度は、ドアクローザについている調整ネジを操作することにより調整できます。速度は、ストップ開始角度
までドアを開けた位置から、ドアが閉まるまでの時間が5〜8秒を目安に調整します。「十」もしくは「一」ドライバーで廻す
場合、左に回しすぎるとネジが抜けて、本体内の油が漏れてきますので気をつけてください。油が抜けると、寿命が極端
に縮まります。
ネジが2箇所ある場合は、第1速度区間と第2速度区間を調整できます。
ネジが3箇所あれば、第3速度区間も調整できます。
ブラケットネジがゆるんでいたら締め、油が漏れていた場合や開閉速度が調整できなくなった場合は取替え時期です。





ドアクローザーの不具合

ネジを廻してもドアを閉じる速度が調整できず、ドアが激しくバタンと閉まる場合
は・油圧が全く効いていません.寿命(通常約15年)ですので・ドアク・一ザを交換
しましょう。
ドアクローザの不具合は危険を伴いますので、必ずドアクローザの取扱説明書をよ
く読み・修理・交換は専門の業者に依頼しましょう。
補修時期のめやす(維持管理状況により異なるのであくまでもめやすです)
15〜20年木製ドアの取替え
20〜30年アルミ製ドアの取替え
※建付け調整は随時補修を行い、2〜3年を目安に異常のないことを確認しましょう。




洗面所の点検・補修

●起こり得る不具合
換気不良、腐食、水漏れ、割れ

●点検のチェックポイント
○洗面所内に設置されている洗濯機の床排水
日常の衣類洗濯では、衣類に付着した毛髪や衣類の繊維、洗剤かすやほこりなど、洗濯槽内のゴミ袋で除去されていますが、排水にもかなり含まれています。日々の洗濯の量にもよりますが、そのままにしておくと半年から1年でつまるおそれがあります。2〜3ヶ月を目安に点検しましょう。

●自分でできる補修方法
・水道蛇口や洗面化粧台下の止水栓のグランドナットがゆるんでいると水漏 れを起こします。ウォーターポンププライヤーで締めつけましょう。
・排水管の中に毛髪やゴミがつまった場合は、悪臭の原因にもなるのでラバ ーカップを押し当て引っ張ってください。数回の作業で流れるようになり ます。
・洗面台がつまった時は、オーバーフロー(水があふれないように洗面台に 設けられた穴)に雑巾をつめて、ラバーカップを使います。

トイレの点検・補修

●起こり得る不具合
悪臭、カビ、換気不良、金属部の青さび、つまり、便器・水洗タンクの水漏れ

●自分でできる補修方法






浴室の点検・補修

●起こり得る不具合
カビ、シーリングの劣化、タイル等の割れ、排水口のつまり、ユニットバスのジョイント部の割れ・すき間

●自分でできる補修方法
排水口が流れにくくなったり、つまった場合は、ラバーカップを使ってみましょう。数回やっても直らない場合は専門の業者に修理を依頼しましょう。
タイルの割れやはがれは、貼り方にもよりますが、下地や間柱などの吸湿、乾燥による変形が影響することがあります。軽微な補修は市販のタイル用接着剤を使用し、場合によっては専門の業者に依頼しましょう。また、タイルの目地の割れは、モルタルのひび割れと同様、その性質上、完全になくすことは不可能です。簡単な補修方法としては、市販の充填剤(パテ)を使用するとよいでしょう。
浴槽と壁の接合部のシーリングの劣化は、劣化したものをできるだけ取り除き、取扱説明書に従い、付属のマスキングテープを使えば簡単に補修することができます。

※ユニットバスのジョイント部の大きな割れやすき間
ユニットバスのジョイント部の割れやすき間は、下地材に水が入り込んで木部の腐朽を早めます。下地に影響するような重度の割れなどは専門の業者に補修を依頼しましょう。

キッチンの点検・補修

●起こり得る不具合
換気不良、さび(ステンレストップの場合)、シーリングの劣化、流しの排水口のつまり

●自分でできる補修方法
ステンレス部分のさびについては、さび取り剤をつけてこすり落としましょう。
キッチンと壁の接合部は、水が入り込まないようにシーリングで埋められていますが、シーリングは年数が経過すると、磨耗や劣化によるはがれや割れを生じます。放っておくと炊事をするたびに水が入り込み、見えない部分の壁などにカビが生え、衛生面に支障をきたしますので、早めに市販のシーリング材を使用して補修しましょう。劣化したものはできるだけ取り除き、取扱説明書に従い、付属のマスキングテープを使えば簡単に補修することができます。

※流しのつまりの救世主
流しのつまりはシンクに水を張って、ラバーカップでつまったものを取り除きましょう。つまっているものが見える時は割り箸などで取り除きましょう。
ラバーカップは、浴室・和式トイレ・洗面所・台所の排水口のつまりを取るために使います。
身近な生活雑貨店や大手スーパー、DIYショップ、あるいはインターネットショップなどを通じて購入でき、家庭用のものでは、干円未満の廉価なものもあります。

板張り・化粧合板張り・繊維壁(天井)の点検・補修

●起こり得る不具合
 浮き、はがれ、変色、割れ

●自分でできる補修方法
 表面材の剥がれは、酢酸ビニル系接着剤を水で薄めたもので貼ります。
 また、表面材に空気をはらんだ浮きがある場合は、応急処置として、小さい
 範囲は浮きの中央にカッターで切込みを入れ、接着剤を注入して、空気を抜
 きながら外側から中央に向かって貼りつけます。

●大きな範囲の張替え、塗替えなど
 板張り等では範囲が大きい場合や割れを伴う場合、変色が気になる場合、専門
 の業者に張替えを依頼しましょう。
 繊維壁などの補修材は市販されていますが、同質の材料でない限り、既存のも
 のをかき落として全面塗り替えることが必要です。
 部分的な補修は、かえってその部分を目立たせることになりますので注意しま
 しょう。
 塗替えの際は専門の業者に依頼するのが適切です。

繊維クロス貼りの点検・補修

●起こり得る不具合
 カビ、はがれ

●自分でできる補修方法
 繊維であるクロスは、継ぎ目部分がほつれることがあります。
 このような場合には、目打ちの先などで少しずつ捨て糊をして固めます。

ビニルクロス貼りの点検・補修

●起こり得る不具合
カビ、剥がれ

●自分でできる補修方法
ビニルクロスが剥がれた時は、下地の汚れを取り除き、酢酸ビニル系接着剤を
水で薄めたもので貼ります。
全体的に汚れが目立ってきた時や、部屋の雰囲気を一新したい時もクロスを貼
り替えましょう。
材料も市販の物が豊富に用意されていますので、素人でも手軽に行えますが、
下地に古い裏紙が残っていたり、凹凸のある場合には調整が必要になります。
また、継目の模様合せなど、美しく仕上げる自信がなければ専門の業者に依頼
しましょう。
尚、キッチンなどの火気使用室の内装材料は法令により一定の防火性能が要求
されます。
これらの部屋のクロス等の貼り替えの際は、材料店などに相談しましょう。

玄関床(土間)の点検・補修

●起こり得る不具合
 タイル等の汚れ・割れ・剥がれ

●自分でできる補修方法
鉄平石、つや消しタイル、陶器質タイルなどの割れた箇所は、随時補修または
交換しましょう。
また、土間などでコンクリートを補修した上に防水塗装や防塵塗装を施してあ
る塗り床は、色落ちや色あせが生じたら塗替えを検討しましょう。

たたみ床の点検・補修

●起こりうる不具合
凹凸、ダニ、変色

●自分でできる補修
たたみに付いた家具の跡は、へこんだ部分に軽く霧を吹き、お湯で濡らして固
く絞ったタオルを当てて、その上からアイロンを掛けると、かなり元に戻りま
す、後は、窓を開けて充分に乾燥させます。
ドライヤーを使えば素早く乾かせます。
たたみは2〜3年を目安に初回、業者に依頼し裏返し、次回はたたみ表を取り
替えましょう。

ビニル系の床(長尺塩ビシートなど)の点検・補修

●起こり得る不具合
 剥がれ(めくれ)、劣化による割れ

●自分でできる補修
 年数が経つとクッションフロアを止めている接着剤が劣化し、隅から剥がれて
 きます。
 放って置くと剥がれの範囲は広がり、足に引っ掛かり転倒するおそれも出てき
 ます。
 反り癖がつく前に劣化した接着剤をヘラなどでかき落とし、市販のクッション
 フロア用接着剤を塗り、半日ほど重石(おもし)をして定着させましょう。
 劣化して硬くなったクッションフロアは割れやすくなります。
 人の歩行する動線上に割れが生じた場合は、DIYショップや日曜大工店など
 でスペアを購入し、取り替えましょう。
 家具をどけて床や接着剤を剥がし、部屋の広さに合せて裁断をして張るなどの
 大掛かりな作業となる場合は、専門の業者に依頼しましょう。