大東住宅株式会社/佐藤晋悦

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雨どいの点検・補修

●起こり得る不具合
 つまり、はずれ、ひび

●点検のチェックポイント
 雨の日に雨水の流れる様子とあわせて点検しましょう。

 ・集水器や軒どいに、落ち葉やボールがつまっているかを目視で確認。
 ・雨どい金具が外れているかどうかを目視で確認。
 ・軒どいがゆがんだり、曲がったりしているかどうかを目視で確認。
 ・継目が外れたり、割れたりしているかどうかを目視で確認。
 ・外れたり割れたりしているかどうかを目視で確認。

●自分でできる補修方法

 ○詰まり
  雨どいは一箇所がつまるとあふれた雨水が滝のように流れ、外壁をぬら
  したり、泥をはねかえしたりして、建物を汚損します。
  雨どいに溜まったゴミ、落ち葉、ほこりなどは、日常気がついた時に取
  り除くようにして詰まらないようにすると共に、年2〜3回定期的に掃
  除しましょう。
  また、台風の前後にも掃除しましょう。
  掃除の際にはじょうご(集水器)のゴミ、泥を取り除き、軒どいの泥は
  以下の要領で洗い流しましょう。

  �一方の端からもう一方の端まで、竹ベラ等でこびりついた泥を落しま
   す。
  �小さなチリぼうきで、泥をはき集めて捨てます。
  �掃除が終わったら、水を流します。

  注意すること
  強い風雨や積雪のために集水器とといが変形、あるいは外れたり、年数
  がたつとともに、とい受け金物がゆるんだり、さびを伴うことがありま
  すので注意しましょう

 ※転落に注意
 危険が伴う雨どいとその周辺の作業は、ヘルメットを着用し、転落事故な
 どに注意してください。
 ハシゴを使う時には、先端には厚い布などを巻きつけ、壁や破風、屋根を
 傷つけないようにしてください。
 また、安全にハシゴに昇るために、必ず下で誰かにハシゴを押さえてもら
 いましょう。

 ○はずれ・割れ
  雨どいの軽微なはずれは、市販の雨どい補修テープや雨どい専用接着剤
  で補修します。
  軒どいがはずれたら、雨どい用接着剤でつなぎます。
  軒どいをとい受け金具の上に乗せてから「パッチン継ぎ手」で接続部分
  に雨どい用接着剤を均一に塗り、しっかりと接着します。
  この時接着面の汚れは、しっかりと拭き取っておきます。
  縦どいのヒビ割れには雨どい用の補修テープもしくは防水テープを使い
  ます。
  接着面の汚れを取ってからテープを巻いていきます。

 ○金具の異常
  年数が経つとともに、とい受け金具が緩んだり外れたりすることがあり
  ます。
  板張り壁など木部では、木工用パテを穴に詰め金具を固定します。
  新しい金具と交換する時は、古い金具を取り、木工用パテなどで穴を埋
  め、別の位置にキリで穴をあけて新しい金具を取り付けます。
 
 軽微なもの以外の補修
 はずれ・ヒビなどで軽微なもの以上の補修(雨どいの勾配の補修など)は
 専門の業者に依頼しましょう。
 その他、作業の中でご自分では危険が伴うものについては、専門の業者に
 依頼してください。

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