大東住宅株式会社/佐藤晋悦
▼基礎まわりの点検と補修
基礎まわりの点検と補修
●起こり得る不具合
蟻道、換気不良、不同沈下、割れ
●点検のチェックポイント
・基礎コンクリートに蟻道や割れがないことを目視で確認
蟻道:白蟻は光や熱にさらされるのを苦手とするので、地下から侵食する
木材をめざして登っていく時に、土と木材の排泄物と自分の分泌物
を使ってトンネルをつくり、トンネルの中を通る習性があります。
そのトンネルを蟻道と言います。
コンクリートの割れは、年数が経過するのに比例して徐々に進行していき
ます。
5年〜6年ごとに点検し、写真に残すなどして前回の点検時と比較してみ
ましょう。
その結果、進行している場合、新たに異常な箇所があった場合は専門の業
者に詳しく点検してもらいましょう。
・建物全体を目視して、傾きの有無を確認
地盤に不同沈下が生じると、建物が傾いてしまいます。
不同沈下:不同沈下とは地盤が不揃いに沈下を起こすことです。
不同沈下は建物に大きなダメージを与えます。
建物が傾いて沈み、建物の構造を支える部材が平行四辺形や台
形に歪み、一ヶ所に荷重が集中して、無理が集中してしまい、
建物の耐久性に大きなダメージを与えます。
また、建物の傾きにより、窓から雨が吹き込む、ドアやサッシ
の鍵が掛けられなくなる、機密性が失われてエアコンの効きが
悪くなるなどの様々な生活上の支障につながってしまうので、
とても大変な問題です。
2010.09.25:s-sato
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