大東住宅株式会社/佐藤晋悦

▼浄化槽のお手入れ

浄化槽

浄化槽は、微生物の自然浄化力を巧みに利用して、汚水を分解浄化する装置
です。
従って、適切な維持管理を行わないと正常に機能しなくなり、放流水の水質
を悪化させ、悪臭のみならず河川の汚濁につながり重要な問題となります。
浄化槽には多くの処理方法や小スペースでも施工可能なコンパクト型があり
ここでは一般住宅において使用される家庭用合併処理浄化槽について説明し
ます。

●日常のお手入れ
便器や風呂の掃除の際、塩酸等の劇薬や強力な洗浄剤などを使うと、浄化
槽内の微生物が死滅してしまいますので、絶対に使わないようにしてくだ
さい。
浄化槽は適切な利用管理を怠ると、機能低下による害虫発生や、浄化槽内
への落下事故などに至るおそれがあります。
上記の記載事項をご注意いただくとともに、浄化槽の取扱説明書の指示に
必ず従ってください。

●注意すること
家庭用合併処理浄化槽は、一般に嫌気性微生物と好気性微生物を利用して
汚水を処理するタイプのものが普及しています。
特に好気性微生物を利用する接触ばっ気槽は、送風機によって空気を送り
こんでいますので、絶対に電源を切らないようにしてください。
電源を切ってしまうと槽内の微生物が死滅し、機能が停止してしまいます。
また、キッチンから出る調理クズ、残飯、天ぷら油などは流さないように
してください。
浄化槽上部のマンホールの蓋は、ずれたり外れたりすると大変危険ですの
で、きちんと閉めてロックを施してください。
特にお子様にはお気をつけてください。
消毒液は切れないように定期的に補給しましょう。

2010.07.17:s-sato

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