大東住宅株式会社/佐藤晋悦
排水関係
排水ますのお手入れ
屋外排水の合流点、分岐点などに設けられ、一時的に貯溜し、流量の 調整をするものです。 ●日常のお手入れ 排水ますは、堀の設置、庭土の盛土、植木によるものや環境(地震、 地盤凍結によるますの凍上、地盤沈下)などにより損傷が非常に多く 発生しますので、日頃から注意することが大切です。 排水ますも汚水・雑排水・雨水用の3つがあります。 なかでも雑排水ますは、もっとも汚れやすい所です 半年に一回程度の掃除を心掛けましょう。 ふたを開けゴミなどの異物を取り除き、台所や浴室などから水を流し て汚泥の掃除をしてください。 ○インバートます 汚水用ますで、流れをスムーズにできる溝が底部についています。 ○ためます 主に雨水(雨どい、庭などからの排水)処理に用いられます。 底が泥だめになっており、底に土砂やゴミを沈殿させる仕組みにな っていますので、月に一回は排水溝と合せてためますの掃除を行い ましょう。 ○トラップます ためますにトラップの機能を与えたもので、キッチンなどの排水処 理に用いられます。 月に一回はパイプの口とますの内部を掃除しましょう。 |
排水管のトラップのお手入れ
排水管にはトラップという、排水管内に水を溜めた部分により管内の 臭気を遮断する仕組みが採用されています。 トラップにはその用途に応じていくつかの種類がありますが、住宅で 一般的に使用されているものは椀型トラップ(ワントラップ)、管トラ ップ(Pトラップ、Sトラップ)などであり、封水の深さは5〜10 cm程度です。 ●日常のお手入れ トイレや浴室の床、洗濯機置き場の排水口など、水が流れる頻度が 少ないと封水が蒸発し、悪臭の遮断ができなくなります。 ときどき排水口に水を流し込み封水を確保しましょう。 ○椀型トラップ 浴室の排水口や洗濯機置き場の排水口がこれに該当します。 週に一度は、目皿から椀を取り外して掃除しましょう。 ○管トラップ 洗面化粧台、キッチン流し台などの排水管がこれに該当します。 排水方法によりS型(床排水)またはP型(壁排水)などがあり ます。 お掃除にはモンキーレンチ等を用いた分解が必要になりますし、 その際、下にバケツ等を置き、封水をバケツ等の中に入れるよう にしましょう。 |
排水管のお手入れ
●日常のお手入れ 排水管内に排水中の脂肪分などが付着することにより、排水の流れが 妨げられます。 また、ヘヤピンなどの異物が入るとゴミや毛髪、糸くずなどがからみ つまりの原因となります。 日頃より、キッチン流し台や浴室排水口、洗面化粧台まわりはきれい にしておきましょう。 排水口も、重曹と酢を使ってお掃除してみましょう。 重曹1/2カップほどを排水口に振り入れ、次に、酢1カップを重曹 の上に少しずつ流していきます。 シュワシュワと泡がでてきて、汚れを浮き上がらせます。 そのまま30分放置して、お湯で流します。 このときに発生するシュワシュワは、二酸化炭素なので無害です。 ただし、市販の洗剤に酢を混ぜるのは危険です。 特に塩素系洗剤に酢を混ぜると有毒ガスが発生しますので、絶対にし ないでください。 市販のパイプ洗浄剤を使用することは、脂肪分を落とすのにある程度 有効です。 ただし、パイプ洗浄剤は即効性や万能性のあるものではありません。 排水管の排水流れが悪くなったら、高圧洗浄を実施されることをおす すめします。 |
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浄化槽は、微生物の自然浄化力を巧みに利用して、汚水を分解浄化する装置
です。
従って、適切な維持管理を行わないと正常に機能しなくなり、放流水の水質
を悪化させ、悪臭のみならず河川の汚濁につながり重要な問題となります。
浄化槽には多くの処理方法や小スペースでも施工可能なコンパクト型があり
ここでは一般住宅において使用される家庭用合併処理浄化槽について説明し
ます。
●日常のお手入れ
便器や風呂の掃除の際、塩酸等の劇薬や強力な洗浄剤などを使うと、浄化
槽内の微生物が死滅してしまいますので、絶対に使わないようにしてくだ
さい。
浄化槽は適切な利用管理を怠ると、機能低下による害虫発生や、浄化槽内
への落下事故などに至るおそれがあります。
上記の記載事項をご注意いただくとともに、浄化槽の取扱説明書の指示に
必ず従ってください。
●注意すること
家庭用合併処理浄化槽は、一般に嫌気性微生物と好気性微生物を利用して
汚水を処理するタイプのものが普及しています。
特に好気性微生物を利用する接触ばっ気槽は、送風機によって空気を送り
こんでいますので、絶対に電源を切らないようにしてください。
電源を切ってしまうと槽内の微生物が死滅し、機能が停止してしまいます。
また、キッチンから出る調理クズ、残飯、天ぷら油などは流さないように
してください。
浄化槽上部のマンホールの蓋は、ずれたり外れたりすると大変危険ですの
で、きちんと閉めてロックを施してください。
特にお子様にはお気をつけてください。
消毒液は切れないように定期的に補給しましょう。