ものづくりノート
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ユーロモールドダイジェスト4
かなり慣れてきた。
ここで少しトレンドなどを説明しなければなるまい。
なぜこう言う展示品が多かったのか?
それは3Dプリンターなるものの展示が非常に多かったから。
昔、3次元造形機なるものがあって、それこそ数千万円もするものでした。
3次元CADで作ったモデルをそのまま形に出来るといった、それはそれは当時驚きをもって眺めていたものです。
それがあれよあれよというまに安価になってしまった。ちなみに会場で売っていたのは何と1,199ユーロ。持ち帰っていた人もいたくらい。
つまり誰でも簡単に3次元でものを作れる時代になったという事です。
これは実はものづくりを物凄く根底から変えるほどの衝撃なのです。
有名な話で、アップルのPCやアイフォンがアルミから削り出しで作られているのはご存知の通り。
つまり型を使わないで作っているのです。(アルミの場合にはダイキャストという、アルミを溶かして型に流し込んで作る方法が量産の場合には一般的)
樹脂も3次元プリンター(このプリンターという響きが大切)で作れるようになると、型がいらなくなる。(極論ですが)
でももうすぐそういう時代が来るかもしれない。
なぜかというと、例えば携帯電話。
中身だけ買ってきて、外側は自分で作っちゃうかも。
テレビ。これも同じかも。
だから形あるものは全てそうなる可能性が高い。
ユーロモールド自体が、金型関係の展示会なんだけれども、こういうのをみていると、そのうち「ユーロデザイン」という展示会に名前が変わるかもしれない。
これはどのくらい大変かというと、複雑な金型が要らない。
つまり金型の技術が無くても、製品がつくれちゃう。
しかも金型を作るための高価な工作機械も要らない。
すると工作機械メーカーもいらなくなっちゃう。
日本が今まで得意としてきた分野が要らなくなる。
このくらい大変な事なのでした。
安穏としていてはいけないですね。常にこういう展示会を見たりして見聞を広げる、時代のトレンドを見極める、こういうことが大事ですね。
勉強になりました。
◎ 表紙の写真。これも3Dプリンターのブースにあったものです。これは流石につくれないべ。
2012.12.11:
s-mold
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