ものづくりノート

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正確には治工具に分類されます。
そう、バイスとよばれる工作物(製品)を挟むもの。

まえに「万力」を紹介しましたが、あれと違って非常に精密に品物を挟む事ができます。

工作機械の精度が例えば1/1000ミリ(0.001ミリ)であれば、その精度まで工作物を機械の軸(X,Y,Zといいます)に平行に置かなければならない。

工作物はたいていの場合、正6面体(サイコロもたいなもの)で出来ています。
しかも直角度や平行度、平面度はそれぞれミクロンのレベルできちんと仕上がっています。(研削盤で仕上がっている場合が殆どです)

それをきちんとミクロンの精度で機械に取り付けるには、色んな方法がありますが最もポピュラーなのが、このバイスを使う方法なのです。

このバイスの精度が出ていないと、どう締め付けても平行が出なかったり鉄が反ったりしてしまいます。つまり各X,Y,Zの軸に対して平行に取り付けが出来ないわけ。但し、締め付け方でもかなり変わってきます。

なのでバイスには神経をつかっています。実際このバイスも通常のバイスよりもかなり割高な価格ですが、工作機械に合わせるとこうなってしまいます。

機械を買って直ぐに加工ができるわけでなく、やはりこういう周辺機器が揃わないと無理。
一橋大学の関教授は、「新規に金型屋を始められる環境には最早無い」と言っておられますが、こういうジグ一つとっても設備の積み重ねになるので、納得の行く話だと思います。

でもこういうものはキチンと使えば本当に一生モノ。どうせ設備するなら良い物が欲しいですね。
そうそう、一流の品物からは教わる事柄が多いです。独特の雰囲気、精度、など。
何故一流と言われるのかを考えながら作業したり、また操作すると機械が教えてくれます。

とにかくこちら(自分)が聞く体制(耳)を持つこと。これが大事です。
そうすれば語りかけてくれる事が聞こえてくるかもしれない。

さぁ今日は何に気がつくんだろう。
毎日が興味深々。

あいにく空はぐづついて居るけれど涼しい。

良い事有るかもね。頑張ろう!

2007.05.31:s-mold:count(2,667):[メモ/工作機械]
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