ものづくりノート

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今日は身近な機械。コンタマシンの紹介です。
身近な言葉で言う所の「のこ盤」。

ジグソーのように鋸の刃が上下して切るのではなくて、鋸の刃がループ状に(輪になっている)なっていて、それが回転して切ってゆきます。

木工の工場でも良く使われますので、昔の学校の実習のときに触った方がいらっしゃるかもしれませんね。
変わった所では築地のマグロ解体にも使っているとか。

構造が単純で、用途も単純なのでいろんな所に応用が効き易いのかもしれません。
当社の場合には主に銅(放電加工用の電極)を切るときにつかいます。鉄も切れますが、とても力と根気の要る作業です。人力で刃物に押し当てて切る訳ですから、厚さが厚いともう1時間くらいかかっちゃう時もあります。そのときはもうくたくたになります。
ちなみにそういう場合というのは、材料に余裕が無くて切り代が数ミリなんていうとき。大きな鋸盤では切り代が沢山必要になるからです。大きな鋸盤は油圧で自動で楽ですが、「なた」がいいのか「かみそり」が良いのかの判断です。
万能の機械というのはないので、その選択をする事が大事。その選択を支えるのが「経験」「勘」「勉強」。ベテランが何の苦も無く加工しているが、実際やってみると相当大変。こんな経験あると思います。それは選択がほぼ正しいから。完全に正解というのはありえないと考えていますから、「ほぼ正解」もしくは「間違っていない」という表現です。

ちなみに古いせいなのか、なかなか真っ直ぐに切ることが出来ません。よく先輩からは「キミの根性の通りにきれるから」といわれて、あぁやっぱり俺は根性が曲がっていたんだ等と考えていたことがありました。

単純な機械ほど「腕」を必要とする事は相変わらずです。
ちなみにこの機械ももはや30年選手(以上?)ですが頑張っています。
コンタマシンはそうそう壊れないので、どこの工場にいっても古いのが並んでいるのではないでしょうか?新品は結構値段が高いので、なかなか新品のコンタマシンを見る機会がないのでありました。

この機械、木を切ると本当に何の抵抗もなく切れちゃいます。積み木とかそんなの作るの非常に簡単です。
でも意外に薄いのを切るのが難しい。刃も交換すればいいのかも知れないけど、割れたりとか欠けたりする場合があります。
何にでも苦手はあるんだな。
2007.01.22:s-mold:count(10,269):[メモ/工作機械]
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