斎藤金型携帯サイト

▼フライス盤

無くてはならない機械です。(殆どがそうなのですが)
主に平面を削る為に使用されます。写真のタイプは特に剛性が高く荒削りに向いており、バリバリと効率よく削ることが出来ます。

機械加工の基本は6面体。つまり箱形状です。
「まっすぐ」「直角」「平行」が出ていなければなりません。平行四辺形であってはならないのです。
その基本形状を作るのに主に使われます。
ただこの機械を使えばひとりでに6面体になるのではなくて、色んな手順を踏んで加工をしてゆく訳なんですが、同じ機械をつかってもある人はきちっとした6面体が作れて、またある人は歪んだダンボールみたいになってしまう場合があります。

きちっとした6面体でないと、後に色んな加工をしてゆく場合に問題発生です。

例えば穴を左右からそれぞれ開けて貫通させる場合。歪んでいると位置出しが当然左右で違ってきます。ということは穴がすれ違ってしまう場合があるという事。

もう一つ。たいていの場合いはバイスとよばれる、万力の高い精度の物をつかって品物を固定します。一度外して、もう一回固定しても同じふうにならないといった事もあります。
つまり追加加工が出来ない事になります。再現できないというのは致命的です。

そんな訳でどの作業も真剣勝負なのですが、実際は涼しい顔をしてこなしてしまうのが我々の工場なのでした。

この機械を使って6面体を作ることを「材料取り」と言う言葉を使います。

私が最初に材料取りをしたのは確か中学生の頃だったと思います。
こういう機械が出現するまで「セーパー」と言う機械が活躍していました。
(セーパーなんて今、どこ探せばあるのだろう?今度探して見ます。)
セーパーで出てくる「キリコ」はとても綺麗で大好きでしたが、最近の高速で削りとった「キリコ」は品が無いような気がします。
小学校の頃、「セーパー」で削りとられたキリコは私の宝物でした。
最近まれに見れるのはハイスで削った旋盤のキリコくらいかな。

中学のときは感じませんでしたが、鉄を優しく削るのは昔のやり方の様な気がします。今はむりやり「むしりとって」いる感じがします。
昔は切っていたような。

そんな事言ってたら納期間に合わないし、赤字になっちまう!

でもどこかに弊害とか歪ってきっと有るんだろうな。
画像 ( )
2007.01.24:s-mold

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