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▼工作機械紹介(ボール盤)

多分皆さん一番おなじみの機械なのでは?と思います。
ドリルをくっつけて回転させ、工作物に穴を開ける機械です。

非常に単純な構造であり、またそのため殆ど故障もしない機械です。
穴を開けられる大きさは1ミリ〜13ミリまで。この大きさはドリルを保持するチャックという部分の大きさに限定されます。
太い大きさはチャックにも影響有りますが、搭載している電動機の馬力(出力)に大きく関係します。太くなれば成る程ドリルを回転させる力が必要になるからです。

では細いのは幾らでも細く?と言う事になりますが、意外な事にドリルは意外にもろく簡単に「折れて」しまうのです。
1ミリのドリルの扱いはかなり難しいのでした。
お手ごろは6ミリとか8ミリくらいかな。これだったら多少むりしても少々おれないです。しかもそこそこ入りますし。太いと今度は穴を開ける力が要ります。13ミリだとかなりの力が要ります。

じつは簡単な機械ほど、経験や技術が必要なのです。複雑な制御をしている機械は、意外にも簡単に精度を高く作れてしまう(扱えてしまう)のです。

1ミリの穴をボール盤で開けるのは大変でも、あとで紹介するジグボーラというとてつもなく高価な機械を使うと難なく開いてしまう。という話しです。

作業者は加工するあいての性質(精度、面祖度、など)を考えて機械を使い分けます。

さて、ボール盤でもやはり刃物が大事です。
10ミリのドリルをつけて穴を開けると10ミリの穴が開きそうですが、実は全然そうではありません。ドリルが切れないと0.2とか0.5ミリのレベルで穴が大きくなってしまうのです。
逆に素晴しく切れるとどうなるか?
穴が10ミリより小さくなるのです。これはマジ。
あけたドリルが穴に入らない。こういう現象があります。

「穴あけ」のほかにボール盤では「タップ(ネジきり)」「面取り(穴の口元を45度におとす)」や「磨き(ピンなどを回転させて紙やすりでみがく)」などが出来るかなり便利な機械です。

個人的には技術が仕事を大きく左右する機械なので好きな機械です。

たかがボール盤。されどボール盤。
奥が深いでしょう。
モノづくりはこれだから止められない。
画像 ( )
2007.01.13:s-mold

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